イングランドのトッテナムに所属する孫興民(ソン・フンミン、26)の兵役問題が国内外で話題になっている。兵役を終えるべき年齢(28歳)に近づいているからだ。全盛期を迎えている最高のFW、しかし避けられない義務。これに関連してさまざまな声と展望が出ている。
国際スポーツ研究センター(CIES)は20日、欧州5大サッカーリーグで活躍する主要選手の適正移籍料を評価して発表した。孫興民は9040万ユーロ(1194億ウォン)と評価され、「1000億ウォン(約100億円)選手」になった。2015年に独レバークーゼンからトッテナムに移った当時の移籍料(3000万ユーロ、397億ウォン)が3年間で3倍に上がった。
孫興民は今季、目覚ましい活躍を見せている。プレミアリーグ(EPL)で12得点、イングランドサッカー協会(FA)カップで2得点、欧州サッカー連盟UEFA)チャンピオンズリーグで4得点している。昨シーズン自身が作ったアジア選手の欧州5大リーグシーズン最多得点記録(21得点)も更新する勢いだ。英スカイスポーツはEPLパワーランキングで孫興民を17位に位置づけた。
孫興民が注目を受けると、国内外のサッカーファンの関心は兵役問題へと移った。特に今月に入ってリーグおよびカップ5試合で7得点すると関心はさらに高まり、韓国の兵役制度に視線が向かっている。
英週刊紙「ザ・サン」の14日の記事が最初だ。同紙は「トッテナムが孫興民を2年間失うかもしれない」として関連状況を報じた。すると現地で関連ニュースが続いた。英イブニングスタンダードは「韓国男性の軍服務期間は21-36カ月だが、孫興民もチームを離れる可能性がある」とし「国際大会で好成績を出せば兵役免除を受ける」と伝えた。
1992年生まれで2008年に東北高を中退した孫興民は兵役法上4級補充役(社会服務要員)対象者だ。満28歳になる前に21カ月間服務しなければいけない。2019年7月までは海外でプレーできるが、尚武や警察庁でプレーするにはそれ以前に国内のチームに移籍する必要がある。国際大会のメダルで兵役の免除を受けようとすれば、8月のジャカルタ-パレンバン・アジア競技大会にオーバーエージ(23歳超過選手)として出場しなければいけない。2年後の2020年東京オリンピック(五輪)もあるが、まだ地域予選も始まっていない。
国内の世論は孫興民にやや有利だ。「プレミアリーグで大活躍して国威宣揚に寄与している孫興民を兵役特例にしよう」という意見が多い。青瓦台(チョンワデ、大統領府)ホームページの「国民請願」掲示板にも孫興民に好意的な掲示物が多い(206件、20日基準)。「孫興民の兵役を免除してほしい」という単純な意見から「『孫興民法』を制定して国威宣揚に努力した芸術・体育界の人物の兵役負担を合理的に減らそう」という意見までさまざまだ。
実際の世論調査の結果も孫興民に友好的だ。MBCスポーツプラスが最近、世論調査機関リアルメーターに依頼して全国19歳以上の成人1万2111人を対象に実施した調査で「孫興民の入隊時期を遅らせて選手生活を維持できるよう支援すべき」という回答が44.3%にのぼった。「兵役を免除すべき」という意見も30.9%だった。友好的な意見が75.2%で、「公平性のためいかなる特例にも反対する」という回答(20.6%)の3倍を超えた。
一部では「この機会にスポーツ選手の兵役関連規定を外国事例を参考に改正しよう」という主張も出ている。ドイツは徴兵制を実施した2011年まで(現在は募兵制)ブンデスリーガ選手の兵役を免除し、その代わり軍服務期間に受けた年俸の30%を国防税として納めさせた。トルコは一定金額を出せば兵役が免除されたり、38歳以降に遅らせることができる。兵役免除基準を「メダル」の代わりに「ポイント」に変え、国家代表チームで長く活躍した選手を優遇しようという意見もある。
孫興民の兵役問題は再契約にも影響を与える。トッテナムは孫興民と再契約交渉を行っている。現在6万ポンド(9000万ウォン)という週給を10万ポンド(1億5000万ウォン)に引き上げる代わりに、2020年までの契約期間を延長するのが骨子だ。しかし孫興民が入隊のために帰国しなければならない場合、契約の延長は意味がない。トッテナムは孫興民のアジア競技大会出場をめぐり大韓サッカー協会と予備協議に入るなど積極的に動いている。
国際スポーツ研究センター(CIES)は20日、欧州5大サッカーリーグで活躍する主要選手の適正移籍料を評価して発表した。孫興民は9040万ユーロ(1194億ウォン)と評価され、「1000億ウォン(約100億円)選手」になった。2015年に独レバークーゼンからトッテナムに移った当時の移籍料(3000万ユーロ、397億ウォン)が3年間で3倍に上がった。
孫興民は今季、目覚ましい活躍を見せている。プレミアリーグ(EPL)で12得点、イングランドサッカー協会(FA)カップで2得点、欧州サッカー連盟UEFA)チャンピオンズリーグで4得点している。昨シーズン自身が作ったアジア選手の欧州5大リーグシーズン最多得点記録(21得点)も更新する勢いだ。英スカイスポーツはEPLパワーランキングで孫興民を17位に位置づけた。
孫興民が注目を受けると、国内外のサッカーファンの関心は兵役問題へと移った。特に今月に入ってリーグおよびカップ5試合で7得点すると関心はさらに高まり、韓国の兵役制度に視線が向かっている。
英週刊紙「ザ・サン」の14日の記事が最初だ。同紙は「トッテナムが孫興民を2年間失うかもしれない」として関連状況を報じた。すると現地で関連ニュースが続いた。英イブニングスタンダードは「韓国男性の軍服務期間は21-36カ月だが、孫興民もチームを離れる可能性がある」とし「国際大会で好成績を出せば兵役免除を受ける」と伝えた。
1992年生まれで2008年に東北高を中退した孫興民は兵役法上4級補充役(社会服務要員)対象者だ。満28歳になる前に21カ月間服務しなければいけない。2019年7月までは海外でプレーできるが、尚武や警察庁でプレーするにはそれ以前に国内のチームに移籍する必要がある。国際大会のメダルで兵役の免除を受けようとすれば、8月のジャカルタ-パレンバン・アジア競技大会にオーバーエージ(23歳超過選手)として出場しなければいけない。2年後の2020年東京オリンピック(五輪)もあるが、まだ地域予選も始まっていない。
国内の世論は孫興民にやや有利だ。「プレミアリーグで大活躍して国威宣揚に寄与している孫興民を兵役特例にしよう」という意見が多い。青瓦台(チョンワデ、大統領府)ホームページの「国民請願」掲示板にも孫興民に好意的な掲示物が多い(206件、20日基準)。「孫興民の兵役を免除してほしい」という単純な意見から「『孫興民法』を制定して国威宣揚に努力した芸術・体育界の人物の兵役負担を合理的に減らそう」という意見までさまざまだ。
実際の世論調査の結果も孫興民に友好的だ。MBCスポーツプラスが最近、世論調査機関リアルメーターに依頼して全国19歳以上の成人1万2111人を対象に実施した調査で「孫興民の入隊時期を遅らせて選手生活を維持できるよう支援すべき」という回答が44.3%にのぼった。「兵役を免除すべき」という意見も30.9%だった。友好的な意見が75.2%で、「公平性のためいかなる特例にも反対する」という回答(20.6%)の3倍を超えた。
一部では「この機会にスポーツ選手の兵役関連規定を外国事例を参考に改正しよう」という主張も出ている。ドイツは徴兵制を実施した2011年まで(現在は募兵制)ブンデスリーガ選手の兵役を免除し、その代わり軍服務期間に受けた年俸の30%を国防税として納めさせた。トルコは一定金額を出せば兵役が免除されたり、38歳以降に遅らせることができる。兵役免除基準を「メダル」の代わりに「ポイント」に変え、国家代表チームで長く活躍した選手を優遇しようという意見もある。
孫興民の兵役問題は再契約にも影響を与える。トッテナムは孫興民と再契約交渉を行っている。現在6万ポンド(9000万ウォン)という週給を10万ポンド(1億5000万ウォン)に引き上げる代わりに、2020年までの契約期間を延長するのが骨子だ。しかし孫興民が入隊のために帰国しなければならない場合、契約の延長は意味がない。トッテナムは孫興民のアジア競技大会出場をめぐり大韓サッカー協会と予備協議に入るなど積極的に動いている。
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