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眉をひそめさせた韓国特使5人衆の金正恩面前“必死メモ”(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
正恩氏が特使団と撮影した記念写真も論争の的に浮上している。人民服姿の正恩氏が後ろに手に組んだまま足を広げて撮影に臨んだことをめぐり欠礼だという指摘が次々と上がっている。赤い太陽を強調する大型壁画を背景としたことも問題として指摘されている。世界北朝鮮研究センターの安燦一(アン・チャンイル)所長は「国家主席の金日成(キム・イルソン、1994年死亡)を『太陽』と崇め、我が民族を『太陽民族』云々する称賛・宣伝論理を展開する小細工」と指摘した。南北対話に長く携わってきた統一部前職幹部は「事前実務協議を通じて一つ一つ全てのことを確認し、突出変数を除去するべきだった」と付け加えた。

一方で北朝鮮がそれなりに旧態から抜け出そうと努めた痕跡も見て取れた。特使団到着当日に最高指導者と面談日程を入れたことは注目される。焦らしたり予測不可能な行動を取ったりしていた金正日(キム・ジョンイル、2011年死亡)国防委員長とは違った。2005年6月、鄭東泳(チョン・ドンヨン)当時統一部長官の3泊4日の特使訪問時には、最終日になってようやく金正日との面談日程を決めることができた。さらにこれに先立つ2000年9月、平壌(ピョンヤン)を訪問した朴在圭(パク・ジェギュ)当時統一部長官は東海(トンへ、日本名・日本海)側の咸興(ハムフン)特閣まで足を運ばなくてはならなかった。2003年1月にいたっては林東源(イム・ドンウォン)特使と面会すらしなかった。制裁と圧迫に伴う差し迫った状況が反映されているのかもしれないが、「父が統治した時期の旧態は踏襲しない」という正恩氏の態度変化は評価するに値する。夕食行事に夫人の李雪主(リ・ソルジュ)を同伴させた点も同様だ。

だからといって、あまりにもオーバーで成果に執着する態度は避けてもらいたい。南側の宿舎が高坊山(コバンサン)招待所と分かると、青瓦台報道官が「高級休養施設だ。北側が南側の歓待にかなりの準備をしたというのが特使団の判断」と自画自賛を含んだ記者会見を開いたのは行き過ぎだ。大統領訪問時や歴代特使派遣時に主に投宿した国賓級施設は百花園招待所だった点と照らし合わせてみても同様だ。与正氏の青瓦台訪問に続き、正恩氏の面談の時も、韓国国民は彼らの肉声の一つも聞くことができなかった。北朝鮮の神秘主義戦略の片棒を韓国政府が担いでいるとの批判が出るのもこうした背景があるからだ。


正恩氏が自身の執務室である労働党庁舎で南側要人と会ったことについて過度に意味を付与する姿も見苦しい。灰色の党舎を朝鮮労働党70年の暴圧政治と世襲権力の象徴と見て悔しさに歯ぎしりをしている北朝鮮住民や脱北者、国際社会の知識人・団体が少なくないという側面からだ。金与正特使のソウル訪問時に青瓦台を開放したので、これに対して相応な措置を取ったとみる程度の節制された対処が望まれる。



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