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<韓国#MeToo>世界的に認められていたキム・ギドク映画監督の衝撃の素顔

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版

キム・キドク監督

単なる衝撃を超えていた。韓国MBC(文化放送)の時事番組『PD手帳』を通じて暴露された巨匠キム・ギドク監督の素顔は驚くほどだった。

6日午後に放送された同番組では信じ難い内容が伝えられた。「映画監督キム・ギドク、巨匠の素顔」というタイトルのこの日の放送で、キム・ギドク監督から性的暴力を受けた女性たちがその被害事実を自ら明らかにした。

具体的な状況は口にするのもはばかられるほどだった。女優Aさんにはセクハラ発言を繰り返し浴びせ、集団性関係を強要したこともあるという。Aさんはキム監督のセクハラについて証言しながら「バーバリーマン(コートの下は全裸で、公共の場でこれを露出させる変質者の一種)のようなもの」と話した。


キム監督の映画オーディションに参加した女優Bさんも同じような証言を伝えた。オーディション後、キム監督の要請で個別に会ったが、カフェでキム監督から激しいセクハラを受けたという。Bさんは「キム監督は約2時間ほど、そういう話ばかりしていた」としながら「その後1カ月間は“メンタル崩壊”状態だった」と語った。

Cさんの主張はさらに衝撃的だった。キム監督のペルソナと呼ばれる俳優チョ・ジェヒョンと彼のマネジャーの3人の男性がまるで競争でもするかのように女性を強姦したというのだ。Cさんは「キム監督、チョ・ジェヒョン、チョ・ジェヒョンのマネジャーが互いに競争するような雰囲気で犯そうとしていた。くすくす笑いながらそのような話をしていた」とし「私が一人でいる時、誰かが来るかもしれない不安に捕らわれていた。とても恐ろしく、地獄のようだった。キム監督が部屋で他の女性と性関係に及んでいる場面も目撃した」と伝えた。

キム監督の実状は、これに先立って女優に暴行および強要、強制わいせつ致傷容疑で訴えられて白日のもとに晒された。この女優こそAさんだ。裁判所はキム監督の暴行容疑だけを認めて罰金500万ウォン(約50万円)の略式命令を下した。

その後、キム監督は「映画は暴力的でも私の人生はそうではない」と釈明した。『人間、空間、時間、そして人間』(原題)で第68回ベルリン国際映画祭に招待されたキム監督は世界の取材陣の前でこのように述べた。そして「映画を制作する時に2つのこと最重要視している」とし「一つ目は安全で、誰に対しても傷つけたり苦痛を与えたりしてはいけないということ。二つ目は尊重で、映画がどれほど偉大だといっても、俳優や末端スタッフの人格を冒とくしたり彼らに対して横暴に振る舞ってはいけないということ」と強調した。『PD手帳』の中の女優が口をそろえて証言したキム・ギドク監督の素顔とは違った顔だった。

キム監督は世界3大映画祭であるカンヌ、ベルリン、ヴェネツィア映画祭で本賞を受賞した唯一の韓国人映画監督だ。特に、2012年ヴェネツィア映画祭では最高賞にあたる金獅子賞を受賞していた。



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