韓国の輸入車ベストセラー
韓国国内で販売される輸入車のうち35%は法人が購入する。昨年売れた約23万台のうち個人の購買は約15万台と推定される。
輸入車も軽自動車からラグジュアリーセダンまでセグメント(分類)が多様だ。法人を除いた国内の個人は年齢帯別にどんな車を好むのだろうか。
中央日報は韓国輸入自動車協会(KAIDA)と共同で年齢帯別「ベスト5」を集計した。国内で販売される輸入車のうちメルセデスベンツとBMWの2つのブランドの市場シェアが60%を超えるため、ブランド別ではなく具体的な車種別に販売順位を調べた。
その結果、20代ではBMW320 D、30代ではBMW520 Dが販売1位になった。40代と50代ではレクサスES 300 Hの販売が最も多かった。60代と70代ではメルセデスベンツE 300 4MATICが1位だった。20・30代はBMW、40・50代はレクサス、60・70代はメルセデスベンツを好んだ。
40・50代で1位になったレクサスES 300 Hは20・30代の選好度では5位にも入らなかった。20・30代で1位だったBMW320 Dと520 Dも50代以上では5位以内に入っていない。
BMWコリアのパク・ヘヨン代表は「BMWはダイナミックでありながらスポーツセダンというイメージが強く、若者を引きつける側面がある。半自動運転のような先端情報通信技術を先制的に適用し、若いアーリーアダプターが好む」と説明した。
輸入車協会の関係者は「40・50代は家族が一緒に同乗しやすい高級車としてレクサスを、経済的に余裕がある60・70代は相対的に価格が高くて重厚なイメージのメルセデスベンツE 300 4MATICを好んだ」と分析した。
では、どの年齢帯が輸入車をよく購入するのだろうか。昨年新規登録された輸入車の所有者は30代が23.3%で最も多かった。法人の35%を除いて最も高い数値だ。40代が19.6%、50代が11.5%とその後に続いた。30代の輸入車購買率が他の年齢帯に比べて高いという点は、自身の最初の車として国産でなく外国製ブランドを好む人が多いという意味と分析される。
輸入車は87年の最初の輸入から市場シェア1%を超えるまで16年かかった。2002年に1.3%を超えた。「ぜいたく品」という偏見と「国産愛用」という雰囲気の中、なんとか市場シェアを拡大してきた。その16年後となる昨年、輸入車の国内市場シェアは15.2%となった。
輸入車業界は、燃費不正で摘発されたアウディ・フォルクスワーゲンが販売を再開し、ハイブリッドや電気自動車などさまざまな新車が登場しているため、昨年23万台だった販売台数が今年は25万台まで増えると見込んでいる。
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