「風、ウイルス、バス」。
平昌(ピョンチャン)冬季五輪組織委員会を悩ませた3つの悪材だ。大関嶺(テグァンリョン)の強風は「開幕式酷寒恐怖症」を誘発した。開幕を控えノロウイルスも発病した。大会初期には未熟なバス輸送体系に対する不満があふれた。こうした悪材料と懸念の中で始まった平昌五輪が興行に成功した。旧正月連休に押し寄せた観衆と記念品の人気、韓国選手団の善戦がシナジー効果を出しながら「借金祭り」の懸念を振り払い黒字五輪として生まれ変わった。
◇「借金祭り?」黒字出た平昌五輪
25日の組織委員会によると、平昌五輪に投じた予算は約14兆2000億ウォン(約1兆4068億円)だ。このうち鉄道や道路などのインフラと競技場建設など、政府と自治体が主導したインフラ費用を除き組織委員会が大会開催のためにだけ使った予想運営費は約2兆8000億ウォンだ。
李熙範(イ・ヒボム)組織委員長は「昨年初めだけでも総収入2兆5000億ウォンで3000億ウォンの赤字を出すと予想したが、企業の後援支援金が増え自発的預託金が増加し均衡財政を達成した。ここに入場券販売増加などが加わり黒字財政に転じた」と説明した。組織委関係者は「正確な黒字規模は五輪が終わった後の集計で把握できるが、大会最終日まで競技場とオリンピックパークは盛況で、赤字を抜け出し一定規模の黒字が予想される」と話した。
黒字転換に最も大きな助けになったのは企業の積極的な後援だ。組織委員会は当初企業後援支援金目標額を9400億ウォンとしていたが、確保した後援支援金は118.3%に当たる1兆1123億ウォンだった。
組織委員会が先月17日に国会冬季五輪特別委員会に報告した準備現況資料によると、第5次財政計画(2017年12月基準)で収入は2兆7329億ウォン、支出は2兆7890億ウォンと予想した。計画通りに大会を運営する場合、561億ウォンの赤字だった。ここに追加収入と支出減少を通じ実際には400億ウォン台の赤字が出ると予想した。借金祭りとまではいかずとも赤字を抜け出すのは不可能に見えた。
◇旧正月連休で観客増加、五輪盛り上げた
旧正月連休に平昌と江陵(カンヌン)に観客が集まり赤字の懸念をきれいにぬぐい落とした。組織委員会は当初15日から4日間続いた旧正月連休期間には観客が大きく減ると予想した。結果は正反対だった。李委員長は「4日間に有料観客46万人が江陵と平昌一帯を訪問し興行に青信号が灯った」と紹介した。
組織委員会によると、24日までに入場券は目標の106万8000枚に対し100.7%が販売された。入場料収入は1500億ウォンを上回り1567億ウォンを記録した。有料累積観客も23日までで114万2000人を記録した。
以前の冬季五輪と比較すると入場券販売率は「金メダル」に値する。全110万枚のうち81%が売れた2006年のトリノ大会を超え、110万枚のうち90%を販売した2014年のソチ大会も上回った。観客増加の出発点は開会式だった。8日に氷点下18度まで下がった気温が開会式当日の9日昼には6度まで上がった。懸念されたほど寒くなく、風も弱かったおかげで開会式公演は成功裏に行われた。
これにより「五輪に行く価値はある」という雰囲気が作られ旧正月連休観客増加につながったというのが組織委員会の分析だ。女子カーリング代表チームとスケルトンのユン・ソンビン、南北女子アイスホッケー合同チームなどが話題を集め、興行に燃料を入れ火をつけた。ここに企業と自治体の積極的な入場券購入も興行の熱気に力を加えた。
このほかに組織委員会のノロウイルス統制、セキュリティ強化などが大会の信頼度を高めた。組織委員会は予算確保と費用削減でも成果を出した。組織委員会は国際五輪委員会(IOC)と数回にわたり交渉し、支援金を4億ドルから4億700万ドルに、トップスポンサー後援支援金を2億ドルから2億2300万ドルと追加で確保した。ソン・ベクユ組織委員会報道官は「予算執行段階で1億ウォン以上の支出事業は財政審査委員会の審査を経て執行するよう内部統制を強化した。その結果689億ウォンを削減し、競争入札を通じ454億ウォンを節約した」と説明した。
平昌(ピョンチャン)冬季五輪組織委員会を悩ませた3つの悪材だ。大関嶺(テグァンリョン)の強風は「開幕式酷寒恐怖症」を誘発した。開幕を控えノロウイルスも発病した。大会初期には未熟なバス輸送体系に対する不満があふれた。こうした悪材料と懸念の中で始まった平昌五輪が興行に成功した。旧正月連休に押し寄せた観衆と記念品の人気、韓国選手団の善戦がシナジー効果を出しながら「借金祭り」の懸念を振り払い黒字五輪として生まれ変わった。
◇「借金祭り?」黒字出た平昌五輪
25日の組織委員会によると、平昌五輪に投じた予算は約14兆2000億ウォン(約1兆4068億円)だ。このうち鉄道や道路などのインフラと競技場建設など、政府と自治体が主導したインフラ費用を除き組織委員会が大会開催のためにだけ使った予想運営費は約2兆8000億ウォンだ。
李熙範(イ・ヒボム)組織委員長は「昨年初めだけでも総収入2兆5000億ウォンで3000億ウォンの赤字を出すと予想したが、企業の後援支援金が増え自発的預託金が増加し均衡財政を達成した。ここに入場券販売増加などが加わり黒字財政に転じた」と説明した。組織委関係者は「正確な黒字規模は五輪が終わった後の集計で把握できるが、大会最終日まで競技場とオリンピックパークは盛況で、赤字を抜け出し一定規模の黒字が予想される」と話した。
黒字転換に最も大きな助けになったのは企業の積極的な後援だ。組織委員会は当初企業後援支援金目標額を9400億ウォンとしていたが、確保した後援支援金は118.3%に当たる1兆1123億ウォンだった。
組織委員会が先月17日に国会冬季五輪特別委員会に報告した準備現況資料によると、第5次財政計画(2017年12月基準)で収入は2兆7329億ウォン、支出は2兆7890億ウォンと予想した。計画通りに大会を運営する場合、561億ウォンの赤字だった。ここに追加収入と支出減少を通じ実際には400億ウォン台の赤字が出ると予想した。借金祭りとまではいかずとも赤字を抜け出すのは不可能に見えた。
◇旧正月連休で観客増加、五輪盛り上げた
旧正月連休に平昌と江陵(カンヌン)に観客が集まり赤字の懸念をきれいにぬぐい落とした。組織委員会は当初15日から4日間続いた旧正月連休期間には観客が大きく減ると予想した。結果は正反対だった。李委員長は「4日間に有料観客46万人が江陵と平昌一帯を訪問し興行に青信号が灯った」と紹介した。
組織委員会によると、24日までに入場券は目標の106万8000枚に対し100.7%が販売された。入場料収入は1500億ウォンを上回り1567億ウォンを記録した。有料累積観客も23日までで114万2000人を記録した。
以前の冬季五輪と比較すると入場券販売率は「金メダル」に値する。全110万枚のうち81%が売れた2006年のトリノ大会を超え、110万枚のうち90%を販売した2014年のソチ大会も上回った。観客増加の出発点は開会式だった。8日に氷点下18度まで下がった気温が開会式当日の9日昼には6度まで上がった。懸念されたほど寒くなく、風も弱かったおかげで開会式公演は成功裏に行われた。
これにより「五輪に行く価値はある」という雰囲気が作られ旧正月連休観客増加につながったというのが組織委員会の分析だ。女子カーリング代表チームとスケルトンのユン・ソンビン、南北女子アイスホッケー合同チームなどが話題を集め、興行に燃料を入れ火をつけた。ここに企業と自治体の積極的な入場券購入も興行の熱気に力を加えた。
このほかに組織委員会のノロウイルス統制、セキュリティ強化などが大会の信頼度を高めた。組織委員会は予算確保と費用削減でも成果を出した。組織委員会は国際五輪委員会(IOC)と数回にわたり交渉し、支援金を4億ドルから4億700万ドルに、トップスポンサー後援支援金を2億ドルから2億2300万ドルと追加で確保した。ソン・ベクユ組織委員会報道官は「予算執行段階で1億ウォン以上の支出事業は財政審査委員会の審査を経て執行するよう内部統制を強化した。その結果689億ウォンを削減し、競争入札を通じ454億ウォンを節約した」と説明した。
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