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ソニーがプレミアムテレビ1位に…LGは余裕、サムスンは緊張

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

サムスン電子が世界で初めて「マイクロLED技術」を適用して公開した146型モジュラーテレビ「ザ・ウォール(The Wall)」。(写真=サムスン電子)

ソニーが世界プレミアムテレビ市場で有機発光ダイオード(OLED)を通じて「テレビ名家」を立て直している。

IHSマーケットによると、昨年2500ドル以上のプレミアムテレビ市場でソニーはシェア36.9%を確保して1位になった。次いでLGエレクトロニクス(33.2%)、サムスン電子(18.5%)の順だ。2015年のシェア14.3%から16年にはサムスンを、17年にはLGを追い抜いたのだ。

しかしGFKの調査によると、昨年の順位はサムスン電子(39%)、LGエレクトロニクス(26%)、ソニー(24%)の順だった。市場調査機関ごとに調査方法とデータ解釈が違うため異なる結果となったが、ソニーの市場シェアが2016年(19%)より増加し、サムスン電子は2016年(41%)より減少している点は確実だ。


ソニーの躍進の背景にはOLEDテレビがある。ソニーは昨年、大々的にOLEDテレビの販売を始めた。そして収益性最大化のために製品ラインナップ自体を2500ドル以上で構成した。すなわち、高価なテレビを多く売って収益を出す戦略が的中したのだ。OLEDは3000ドル以上の高価テレビ市場で72%、2500ドル以上の市場で49.5%を占めている。

これを眺めるサムスンとLGの表情は異なる。LGはソニーのOLED合流を通じてOLED市場のパイを拡大できるという点でソニーの躍進は悪くないという見方だ。ソニーはLGディスプレイからOLEDパネルの供給を受けているため、ライバルというよりもパートナーとして受け入れる雰囲気だ。

一方、サムスンは危機感が高まっている状況だ。2010年代初期までOLED競争をしていたサムスンは2013年以降、液晶表示装置(LCD)基盤の量子ドット技術QLEDに方向を変えた。しかしテレビ事業を担当するCE部門の営業利益は減少し、営業利益率も3.7%まで落ちるなど苦戦している。

プレミアムテレビは収益性が高いだけでなく各社の技術力がかかるプライドだ。特に高価なテレビがよく売れれば該当ブランドの下級テレビも同時によく売れる一種の「バンドワゴン効果」が期待されるため競争が特に激しい。

LGは今年、OLEDテレビ大勢論を固める戦略だ。OLEDはバックライトが必要ない。このため厚さが薄く、曲がるデザインを実現でき、QLEDに「判定勝ち」したという評価を受けている。特にLGは生産コスト削減に成功し、販売価格を大幅に引き下げた。

ハン・サンボムLGディスプレイ副会長は先月初め、記者らに「高付加価値事業のOLEDに事業構造を転換している」と明らかにした。

サムスン電子は従来のQLEDテレビに加え、マイクロLEDテレビにラインナップを拡張する「ツートラック」戦略で対抗する。マイクロLEDはOLEDの長所に電力効率まで高める次世代ディスプレーとして注目されている。サムスン電子は来月7日、米ニューヨークで2018年型QLEDテレビとマイクロLEDテレビを紹介するイベントを開催する。

カギは生産コストが高くて大量生産が難しいというマイクロLEDの限界をいつ克服して量産を始めるかだ。これに関しサムスン電子のハン・ジョンヒ映像ディスプレー事業部長(社長)は22日、記者らに「マイクロLEDテレビを来月から受注し、今年8月から販売を始める」とし「市場が受け入れるほどの価格なら(販売は)うまくいくだろう」と述べた。



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