斎藤慧(平昌冬季五輪ホームページ)
国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)反ドーピング分科は13日、斎藤に対するドーピング検査で禁止薬物の陽性反応が出たと明らかにした。反ドーピング分科は国際オリンピック委員会(IOC)と国際スケート連盟(ISU)の要請を受け、日本選手団の本陣が韓国入りした4日夜、江陵(カンヌン)選手村で検査を行った。この検査を通じて斎藤からドーピングを隠す目的で主に使用される利尿剤アセタゾラミド成分が検出された。これを受け、斎藤は臨時資格停止処分を受け、選手村から退出させられた。CASの最終処分は五輪後に発表される予定だ。
しかし斎藤はドーピングの事実を否定している。デイリースポーツは「斎藤が日本選手団を通じてドーピングを否定した」とし、斎藤のコメントを掲載した。
斎藤は「この様な検査結果が出たことに大変驚いています。ドーピングを行おうと考えたことはこれまでに一度もありません」とし「アンチドーピングの講習会や、連盟主催合宿での指導などを通じて、アスリートとしてドーピングは絶対にしてはいけないと理解していました」と主張した。
続いて「無意識に摂取することがないよう、ケガをした時や体調を崩した時に病院で処方される薬については、事前に専門家に相談していましたし、日常の食事や飲み物にも気を付けていました」と訴えた。
斎藤は「今回検出されたアセタゾールアミドは利尿剤で、本来は高山病の予防、そのほか緑内障、てんかん、メニエール病、睡眠時無呼吸症候群などの治療薬だそうですが、筋肉増強剤を隠ぺいする目的、体重を落とす目的などで使う人がいるため、禁止薬物にされていると聞きました」とし「私は、筋肉増強剤を使用したことがありませんので、それを隠そうなどとは考えませんし、利尿剤を使用して体重を落とそうと考えたこともありません。この薬を使用するメリットも動機も私にはありません」と強く主張した。
また「自らの意志で何かの薬物を接種したという事実はありません。今回の検査結果が出てしまったことについては、偶発的に起きた出来事により禁止薬物が無自覚のまま口に入ってしまったものだとしか考えられません」と悔しさを表した。
斎藤は「今回の結果については身に覚えのないことで不可解であると感じ、自身の身の潔白を証明するために戦っていきたい」とし「今、それを要求することはオリンピックを戦っているチームの皆に迷惑をかけると思ったので、暫定資格停止という決定を受け入れ、チームを離れてもチームの一員として仲間を応援しています」とコメントを終えた。
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