金永南(キム・ヨンナム)北朝鮮最高人民会議常任委員長(左)、ペンス米副大統領(右)
一つ目は、国際的に注目される行事に国家首班級を送り、自然に儀典の中心としてスポットライトを受けるという意図が考えられる。平昌五輪の開会式には16カ国の首脳級外賓が出席する予定だ。金永南氏を含めると17カ国になる。元当局者は「2015年に北のナンバー2の崔竜海氏が金正恩労働党委員長の特使として中国の軍事パレードに行ったが、各国首脳に押されて一番端の席になった」とし「こうした経験が金永南氏の派遣に影響したのかもしれない」と話した。特に関心を引くのは金永南氏に対する儀典だ。通常、国際行事の儀典序列は国家元首(大統領・王)-行政首班(首相)-国際機関の首長という順だ。同じ職責の場合は先に就任した人を優先する。金正恩委員長を国家元首としてもてなす場合、就任から満20年となる金永南氏がペンス副大統領や安倍晋三首相より優先されるということだ。北朝鮮もこれを考慮した可能性がある。もちろん金正恩委員長が北朝鮮の絶対権力者というのが国際社会の常識であり、金永南氏の地位をどこまで認めるかが韓国政府の悩みになるとみられる。政府当局者は「まだ儀典は何も決まっていない」と述べた。
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