2人の盧首相はともに、第5共和国と第6共和国の看板首相だった。もし2人が強い指導者の全斗煥、耳が大きかった盧泰愚大統領を取り替えて仕えていたら結果は大いに違っていただろう。政治学ではこのような状況適合性を確かめる研究をコンティンジェンシー(contingency)理論という。どんな場合にも適用される成功の一般方程式ではなく、環境条件に合う最適化を探ろうとする努力だ。スタイルの異なる2人がともに名宰相と言われたのは、統治者との相性が良かったからだ。
ところで、その相性というのは統治方法だけの問題ではない。政治などにおいて、理念や考え方などが同じ方向性のいわゆる“コード”も同じ脈絡と見ることができる。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が高建(コ・ゴン)首相を抜てきしたのは、執権後に不安を隠せない保守層と湖南(ホナム)冷遇の雰囲気を考慮したためだ。盧大統領は「モンドル(角の取れた丸い石=盧大統領のこと)を上手に支えてくれてこそうまくいく」と表現した。潘基文(パン・ギムン)外交部長官、韓昇洲(ハン・スンジュ)駐米大使を起用したのもこれと同じ流れだ。そのような“コード”相性が支持層の反発にも韓米FTAを締結してイラクへの戦闘兵派兵の背景になった。
【時視各角】駐韓米大使変わったことも知らない韓国政府(2)
ところで、その相性というのは統治方法だけの問題ではない。政治などにおいて、理念や考え方などが同じ方向性のいわゆる“コード”も同じ脈絡と見ることができる。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が高建(コ・ゴン)首相を抜てきしたのは、執権後に不安を隠せない保守層と湖南(ホナム)冷遇の雰囲気を考慮したためだ。盧大統領は「モンドル(角の取れた丸い石=盧大統領のこと)を上手に支えてくれてこそうまくいく」と表現した。潘基文(パン・ギムン)外交部長官、韓昇洲(ハン・スンジュ)駐米大使を起用したのもこれと同じ流れだ。そのような“コード”相性が支持層の反発にも韓米FTAを締結してイラクへの戦闘兵派兵の背景になった。
【時視各角】駐韓米大使変わったことも知らない韓国政府(2)
この記事を読んで…