北朝鮮が29日夜、突然金剛山(クムガンサン)合同公演を取り消した理由は韓国側メディアに対する不満だった。北朝鮮は韓国に送った通知文で「韓国側メディアが平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)に関連して北朝鮮が取っている真正性のある措置をを冒とくする世論をずっと広めている」とし「北朝鮮内部の慶祝行事まで突っかかっているだけに、合意された行事を取り消さざるを得ない」と主張した。北朝鮮が言及した「内部の慶祝行事」は2月8日建軍節を意味すると見られる。
それでは、理由はそれだけだろうか。専門家たちの間では他の理由がさらにあるだろうという分析だ。韓国のメディア報道にも心地悪かったかもしれないが、29日宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官が「北朝鮮が核を使えば北朝鮮政権は地図から消されるだろう」という発言をしたことに対して北朝鮮が不満を抱いたかもしれないという見方もある。さらに、政府は北朝鮮が金剛山南北合同行事に十分な準備ができていないのも作用したと見ている。統一部当局者は30日「北朝鮮が金剛山で南北合同行事を行うにはまだ準備が不十分だったかもしれない」と話した。2008年パク・ワンジャ氏の襲撃死亡事件で金剛山観光が中断されてから施設が老朽化し、平壌(ピョンヤン)などの地域で北朝鮮住民を動員するのに無理があったらしいとの分析だ。合同文化行事は金剛山文化会館で行われる予定だった。
北朝鮮大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「金正恩(キム・ジョンウン)委員長が新年の辞で平昌五輪を民族の慶事だと言及した状況で、その前夜祭の性格である金剛山文化行事をメディアの批判だけで取り消すというのは十分な理由にならない」とし「同日報じられた宋永武長官の発言に対する不満で取り消した可能性が大きい」と話した。韓国側メディアに責任を転嫁したが、実際には北朝鮮軍部などで宋長官の発言に不満を強く表した可能性があるという分析だ。
宋長官のこの日の発言はシンガポールで英国のシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)が主催した多国間安保会議であるフラトンフォーラムの基調演説の質疑応答から出たものだ。匿名を要請した国策研究所関係者も「宋長官の発言に北朝鮮が不満を提起したと見ている」と話した。
そのうえ、金剛山公演が北朝鮮に対する制裁を違反した可能性が提起されたのも北朝鮮を刺激したらしいとの見方も出ている。政府は金剛山への電力供給が足りず、発電機を回すために軽油1万リットルを搬出するという計画だった。昨年12月、国連安全保障理事会の北朝鮮に対する制裁決議第2397号では北朝鮮に対する石油精製品の供給量を年間5万バレル(約7945万リットル)に制限している。年初なので制限量を超えてはいないが、国際社会と緊密に協議するというのが政府の立場だった。東国(トングク)大学北朝鮮学科のコ・ユファン教授は「金剛山行事の対北朝鮮制裁違反に対する韓国政府の対応が消極的という点にも不満を感じたかもしれない」として「今回の取り消しの背景には北朝鮮の複雑な思惑がある」と話した。
一方、北朝鮮は早ければ31日から1泊2日間行われる予定だった馬息嶺(マシクリョン)スキー場での南北スキー共同訓練に対しては異議を提起しなかった。金正恩委員長が主な業績として前面に出している馬息嶺スキー場を宣伝する効果を狙っているためだと見られる。梁茂進教授は「韓国側選手たちが馬息嶺スキー場で訓練する姿を見せながら『首領の業績に韓国側も感心した』という風に出る可能性があるため、馬息嶺合意はそのまま履行する」と話した。
北朝鮮による真夜中の突然の取り消しは19日、三池淵(サムジヨン)管弦楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長が韓国訪問を一日控えて取り消してから2番目だ。当時、北朝鮮は「韓国訪問中止」という表現を使い、統一部は「取り消しではない」として行事の進行を強調するのに重点を置いた。北朝鮮は当時、明確な取り消しの理由を明らかにすることもなく、翌日である20日にも「21日から韓国を訪問する」という意思を通知してきた。しかし、今回の金剛山南北合同文化公演に対する通知で北朝鮮は「取り消し」という表現を使い、政府当局者も30日「時間が迫っている中で金剛山合同行事は進めることが難しいものと見られる」と話した。
それでは、理由はそれだけだろうか。専門家たちの間では他の理由がさらにあるだろうという分析だ。韓国のメディア報道にも心地悪かったかもしれないが、29日宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官が「北朝鮮が核を使えば北朝鮮政権は地図から消されるだろう」という発言をしたことに対して北朝鮮が不満を抱いたかもしれないという見方もある。さらに、政府は北朝鮮が金剛山南北合同行事に十分な準備ができていないのも作用したと見ている。統一部当局者は30日「北朝鮮が金剛山で南北合同行事を行うにはまだ準備が不十分だったかもしれない」と話した。2008年パク・ワンジャ氏の襲撃死亡事件で金剛山観光が中断されてから施設が老朽化し、平壌(ピョンヤン)などの地域で北朝鮮住民を動員するのに無理があったらしいとの分析だ。合同文化行事は金剛山文化会館で行われる予定だった。
北朝鮮大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「金正恩(キム・ジョンウン)委員長が新年の辞で平昌五輪を民族の慶事だと言及した状況で、その前夜祭の性格である金剛山文化行事をメディアの批判だけで取り消すというのは十分な理由にならない」とし「同日報じられた宋永武長官の発言に対する不満で取り消した可能性が大きい」と話した。韓国側メディアに責任を転嫁したが、実際には北朝鮮軍部などで宋長官の発言に不満を強く表した可能性があるという分析だ。
宋長官のこの日の発言はシンガポールで英国のシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)が主催した多国間安保会議であるフラトンフォーラムの基調演説の質疑応答から出たものだ。匿名を要請した国策研究所関係者も「宋長官の発言に北朝鮮が不満を提起したと見ている」と話した。
そのうえ、金剛山公演が北朝鮮に対する制裁を違反した可能性が提起されたのも北朝鮮を刺激したらしいとの見方も出ている。政府は金剛山への電力供給が足りず、発電機を回すために軽油1万リットルを搬出するという計画だった。昨年12月、国連安全保障理事会の北朝鮮に対する制裁決議第2397号では北朝鮮に対する石油精製品の供給量を年間5万バレル(約7945万リットル)に制限している。年初なので制限量を超えてはいないが、国際社会と緊密に協議するというのが政府の立場だった。東国(トングク)大学北朝鮮学科のコ・ユファン教授は「金剛山行事の対北朝鮮制裁違反に対する韓国政府の対応が消極的という点にも不満を感じたかもしれない」として「今回の取り消しの背景には北朝鮮の複雑な思惑がある」と話した。
一方、北朝鮮は早ければ31日から1泊2日間行われる予定だった馬息嶺(マシクリョン)スキー場での南北スキー共同訓練に対しては異議を提起しなかった。金正恩委員長が主な業績として前面に出している馬息嶺スキー場を宣伝する効果を狙っているためだと見られる。梁茂進教授は「韓国側選手たちが馬息嶺スキー場で訓練する姿を見せながら『首領の業績に韓国側も感心した』という風に出る可能性があるため、馬息嶺合意はそのまま履行する」と話した。
北朝鮮による真夜中の突然の取り消しは19日、三池淵(サムジヨン)管弦楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長が韓国訪問を一日控えて取り消してから2番目だ。当時、北朝鮮は「韓国訪問中止」という表現を使い、統一部は「取り消しではない」として行事の進行を強調するのに重点を置いた。北朝鮮は当時、明確な取り消しの理由を明らかにすることもなく、翌日である20日にも「21日から韓国を訪問する」という意思を通知してきた。しかし、今回の金剛山南北合同文化公演に対する通知で北朝鮮は「取り消し」という表現を使い、政府当局者も30日「時間が迫っている中で金剛山合同行事は進めることが難しいものと見られる」と話した。
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