金メダル８個、銀メダル４個、銅メダル８個で総合４位。大韓体育会が設定した２０１８平昌（ピョンチャン）冬季オリンピック（五輪）の目標だ。開催国のメリットを生かし、２０１０バンクーバー冬季五輪（金６・銀６・銅２、５位）を上回る歴代最高成績を出すという計画だ。五輪を１０日後に控えた３０日現在、「８－４－８」プロジェクトの実現の可能性はどの程度か。

目標を達成できるかどうかはショートトラックにかかっている。男女を合わせて８個の金メダルがかかっているが、少なくとも２個、多ければ６個も可能と予想される。崔ミン禎（チェ・ミンジョン、２０、城南市庁）と沈錫希（シム・ソクヒ、２１、・韓国体育大）がいる女子チームへの期待が大きい。特に崔ミン禎は韓国の脆弱種目の５００メートルでも強さを見せ、個人戦３種目（５００メートル、１０００メートル、１５００メートル）すべてでメダルが期待される。代表チームの最年長キム・アラン（２３、韓国体育大）もソチ五輪、世界選手権など経験が豊富だ。

イム・ヒョジュン（２２、韓国体育大）、ファン・デホン（１９、ブフン高）など新しい選手が加わった男子代表チームも好成績が予想される。２人は今季のワールドカップ（Ｗ杯）で世界的な選手と競って何度か優勝している。新鋭であるため戦術が露出していないというメリットもある。キム・ソンテ監督は「男子チームはまだすべてのものを見せていない。ノーメダルに終わったソチ五輪の時より良い成績が期待される」と話した。


スピードスケートでは１－３個の金メダルが期待される。女子５００メートルの李相花（イ・サンファ、２９、スポーツｔｏｔｏ）は最強の小平奈緒（日本）とメダルを争う。過去２シーズンは一度も勝っていない。しかしＷ杯第４戦では両選手の差が０．２秒台まで縮まった。

男女マススタートに出場する李承勲（イ・スンフン、３０、大韓航空）とキム・ボルム（２５、江原道庁）は初代チャンピオンに挑戦する。李承勲はマススタートとチームパシュートに集中するため１５００メートル出場もあきらめた。キム・ボルムは昨年江陵（カンヌン）で開催された世界選手権で優勝し、自信をつかんだ。しかし腰のけがの影響が懸念される。

史上初の金メダルが期待される種目は男スケルトンだ。ユン・ソンビン（２４、江原道庁）は今季のＷ杯でスケルトンの皇帝マルティンス・ドゥクルス（ラトビア）を抑えてランキング１位に浮上した。今季７回の対決で５回も勝っている。そり種目はトラック練習量が重要だが、ユン・ソンビンがドゥクルスよりもアルペンシアスライディングトラックで多くの練習している点が有利だ。

米国のデータおよび技術専門会社ニールセンが運営するグレースノートは今月１０日、平昌五輪の種目別メダル予想を発表した。グレースノートは韓国が金メダル７個、銀メダル３個を獲得し、総合６位になると予想した。世界選手権やＷ杯など国際大会の成績統計を根拠にした予想だ。ブログ「タンブラー」に開設された冬季五輪メダリスト予測サイトも似ている。金メダル７個、銀メダル５個、銅メダル１個で６位と予想した。韓国の目標に比べると低い。

問題はチームワークだ。ショートトラックの沈錫希は１６日、コーチから暴力を受け、心理的な負担を抱えている。そのほかにもスピードスケートのノ・ソンヨンの出場に関連する行政錯誤、代表チーム練習の年齢制限などスケート種目の内紛は絶えなかった。選手たちが落ち着いて競技に臨める雰囲気ではない。

個人の資格で出場するロシアの選手は韓国のメダルレースには大きな影響を及ぼさないとみられる。ほとんどのメダル候補が出場資格を得たからだ。不参加選手のうち韓国選手とメダルを争う候補はショートトラックのビクトール・アンくらいだ。

総合１位を争うのはノルウェー・ドイツ・カナダ・米国などだ。五輪専門のウェブ通信社「インサイド・ザ・ゲームズ」は２０日、ノルウェーが１位になる確率を４０．７４％と最も高く予測した。カナダ（１８．５２％）、米国（１４．８１％）、ドイツ（１１．１１％）が後に続いた。ニールセンが運営する米データ会社グレースノートはノルウェーとドイツが金メダル１４個、米国が１０個を獲得すると予想した。