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【コラム】南北合同チームに怒っている2030世代へ=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国選手として初めてメジャーテニス大会の「4強神話」を築いた鄭現(チョン・ヒョン、22)選手が、一昨日、帰国しました。仁川(インチョン)空港入国フロアには雲集した人々でいっぱいでした。文字どおり、衣錦還郷です。時を同じくして文在寅(ムン・ジェイン)大統領が鄭選手とやりとりしたコメントがソーシャルメディアで話題になっています。

文大統領は「韓国スポーツにまた新たな歴史を書き、国民に自負心と喜びを与えた鄭選手が非常に立派で誇らしい」という内容の祝電を送りました。鄭選手は自身のインスタグラムに祝電を公開して、「送ってくださった応援が大きな励みになった」と丁重な感謝の挨拶を残しました。その次の言葉が目を引きます。

鄭選手は「機会は平等で、過程は公正で、結果は正義を期すべきだとのお言葉に、テニス選手として深く共感する」と明らかにし、「平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)の成功的開催を祈願している」と綴りました。鄭選手が引用した言葉は文大統領の就任の挨拶にあったものです。文大統領は就任の挨拶で「文在寅と共に民主党政府で機会は平等になります。過程は公正になります。結果は正義に期します」と宣言しました。


平昌冬季五輪に出場する南北女子アイスホッケー合同チームを念頭に置いて、鄭選手がその話をしたかどうかは確実でありません。彼も合同チーム構成に怒れる大韓民国20代の一員です。特に「『テニス選手』として深く共感する」という部分で、アイスホッケー合同チーム問題を意識した言葉であるかもしれないという推測をしてみただけです。

20~30代は文大統領の熱烈な支持層です。しかし、合同チーム構成を機に若い世代が背を向けつつあります。最近の世論調査で、2030世代の82%が合同チームに反対しました。同時に文大統領の支持率も下降しています。先週発表された韓国ギャラップの調査で文大統領の支持率は就任後最も低い64%を記録しました。2週間で9%ポイント下がりました。特に、20代の支持率は81%から68%に急落しました。

ネット上には20代ネットユーザーが書いた怒りのコメントがあふれています。合同チームの構成は平等でも、公正でも、正義を期したものでもないということです。就職を準備しているある20代女性は「韓国女子アイスホッケー選手の状況がまるで私の境遇そのもの」とし「一生懸命に準備をして、やっと面接の機会を得たが『落下傘受験生』と一緒に面接しろというのと同じではないか」と政府を糾弾しました。



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