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【コラム】けしからん最近の若者が政権の運命を握っている=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
20・30世代が平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の南北合同チームに反対したのは文在寅(ムン・ジェイン)政府にとって衝撃だ。「平和を操り上げて戦争を防止しようということをなぜ分かってくれないのだろうか」という空しさが読まれる。民主化や南北和解・脱冷戦に生涯をかけた政権の核心586世代は「無条件で味方」だと思っていた若い世代の裏切りに驚いていた。3700年前、シュメールの粘土版に刻まれた通りに「最近の若者はけしからん」と叫びたい気持ちだろう。

20・30世代はただ一言も意見を聞かずに決定された南北合同チームのために女子アイスホッケー選手たちが被害を受けることになると、政府の不通と不公正に怒りをぶつけた。「苦労したキム・ヨナの功績を玄松月(ヒョン・ソンウォル)が横取りした」という不満も提起した。彼らが「国家のために私の幸福を留保することはできない」という立場に立ったのは建国以来、最初の転換期的事件だ。もう国家より個人の価値がさらに重要な時代が開かれた。

実際、「豊かに暮らしてみよう」と叫びながら前に向かって走ってきた産業化時代と「民主主義万歳」という旗の下で私的な欲望を抑制してきた民主化時代が交差することで「個人」が息づく空間は簡単に許されなかった。時間をさらに遡れば、500年間の朝鮮王朝が終わりを告げ、近代的自我に目覚める絶好の機会を迎えたが植民地に転落して挫折した。日本が退いた後は、他意による分断と戦争を体験した。誰もが全体のための道具になった。存在の個別性と固有性を確保する余裕も、威厳のある単独者として生まれ変わる機会も与えられなかった。どこにも私はおらず、私として生きていくことができないから、打者と成熟した関係を結ぶことも難しかった。1人当たり国民所得3万ドル(約326万円)を目の前にしても13年間OECD加盟国で自殺率1位の不幸に苦しめられている悲劇的経路だ。


このように地獄のような状態を2030世代が拒否しているわけだ。ひたすら自身の感覚で、自身の幸福のためにその瞬間を生きるという厳粛な人間回復の宣言だ。産業化・民主化のに疲れ切った既成世代が夢見ることもできなかった反乱だ。彼らは過去の枠組みでは正体を把握することも、規定することもできない。民主主義を守るためにろうそくを手にし、不公正と不平等に憤った。その一方で、国家の大義でない個人の幸福を選択した。全体の一員として生きてきた親世代の目には二律背反だ。だが、自身の人生の主人公として堂々と生きたいというのに誰が非難することができるだろうか。



【コラム】けしからん最近の若者が政権の運命を握っている=韓国(2)


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