慶尚南道密陽(ミリャン)の世宗(セジョン)病院火災による死者が37人から38人に増えた。現在9人が重体で、さらに死者は増えるとみられる。密陽市内の各葬儀場・合同焼香所には弔問者の行列が続いている。警察は火災の原因と病院の過失について本格的に捜査している。
密陽市によると、昌原(チャンウォン)サムスン病院集中治療室に入院していたムンさん(46、女性)が27日午後10時20分ごろ死亡した。世宗病院2階に入院していたムンさんは火災当時に煙を吸い込んで重体となり、治療を受けていた。世宗病院火災の死者は38人に増えた。また、避難して帰宅したが状態が悪化して病院に行った世宗療養病院の患者1人が軽傷者に追加され、負傷者は151人に増えた。死傷者は計189人。
警察の捜査も進んでいる。27日に事故の原因を「電気ショート」と暫定的結論を出した警察はこの日、3次鑑識をした。警察は3次鑑識の結果、違法増築された救急室内の湯沸室の天井で出火し、階段やエレベーターなど4カ所を通じて建物全体に広がったとみている。手動で作動する非常用発電機は作動したあとが見られず、1、3階では使用された消火器9個が確認された。
警察はこの過程で違法増築が避難を難しくしたり火災の被害を増やす要因になったかどうかを集中的に調べている。密陽市によると、世宗病院は2006年に1、4、5階に147平方メートル規模の違法建築物を設置した。密陽市が履行強制金3000万ウォン(約300万円)を賦課したが、火災発生まで1カ所も撤去されなかった。
病院関係者が普段の火災安全管理と事故直後の通報を正しくしたかも調査中だ。また警察は現場に出動した消防救助隊などが救助作業をする時「3階で患者約20人のうち18人は片手がベッドにひもで縛られていて救助が遅れた」という証言についても関連法に反しないか調べている。
犠牲者の葬儀も営まれた。密陽農協葬儀場ではパクさんをはじめ密陽・金海(キムヘ)に安置された犠牲者7人の出棺があった。ほとんどの遺族は30日まで葬儀を続ける予定だ。しかし28日現在、剖検などの理由でまだ葬儀場所が決まっていない犠牲者が4人いる。
密陽文化体育会館の合同焼香所には28日午後までに4400人が弔問した。提川(チェチョン)スポーツセンター惨事の遺族約30人もこの日、合同焼香所を訪れた。提川火災遺族代表のリュ・ゴンドクさんは「提川火災惨事、密陽火災惨事のようなことが二度と発生しないよう当局が徹底的に再発防止対策を立ててほしい」と要求した。行政安全部は世宗病院火災の収拾のため密陽市に災難安全特別交付税10億ウォンを緊急支援した。
人口11万人の密陽市は都市全体が重い雰囲気に包まれている。釜山に住むパク・ジョンウさん(70)は「これほどの惨事は1959年の台風以来。知人に会うために故郷に来たが、密陽全体の雰囲気が沈んでいる」と話した。密陽に住むキム・ヨンフさん(57)は「密陽は小さな都市なので、近所に被害者の親せきや友人がいる」とし「毎日のように誰が亡くなった、負傷したという話を聞いて、密陽市民全員が火災のトラウマに苦しむ感じ」と話した。
一方、世宗病院の火災の翌日、大邱(テグ)の新羅(シンラ)病院で火災が発生した。新羅病院は世宗病院と似た規模の中小病院。しかし世宗病院とは違い、死傷者は出なかった。病院関係者の速やかな通報と消防当局の体系的な救出があった。
密陽市によると、昌原(チャンウォン)サムスン病院集中治療室に入院していたムンさん(46、女性)が27日午後10時20分ごろ死亡した。世宗病院2階に入院していたムンさんは火災当時に煙を吸い込んで重体となり、治療を受けていた。世宗病院火災の死者は38人に増えた。また、避難して帰宅したが状態が悪化して病院に行った世宗療養病院の患者1人が軽傷者に追加され、負傷者は151人に増えた。死傷者は計189人。
警察の捜査も進んでいる。27日に事故の原因を「電気ショート」と暫定的結論を出した警察はこの日、3次鑑識をした。警察は3次鑑識の結果、違法増築された救急室内の湯沸室の天井で出火し、階段やエレベーターなど4カ所を通じて建物全体に広がったとみている。手動で作動する非常用発電機は作動したあとが見られず、1、3階では使用された消火器9個が確認された。
警察はこの過程で違法増築が避難を難しくしたり火災の被害を増やす要因になったかどうかを集中的に調べている。密陽市によると、世宗病院は2006年に1、4、5階に147平方メートル規模の違法建築物を設置した。密陽市が履行強制金3000万ウォン(約300万円)を賦課したが、火災発生まで1カ所も撤去されなかった。
病院関係者が普段の火災安全管理と事故直後の通報を正しくしたかも調査中だ。また警察は現場に出動した消防救助隊などが救助作業をする時「3階で患者約20人のうち18人は片手がベッドにひもで縛られていて救助が遅れた」という証言についても関連法に反しないか調べている。
犠牲者の葬儀も営まれた。密陽農協葬儀場ではパクさんをはじめ密陽・金海(キムヘ)に安置された犠牲者7人の出棺があった。ほとんどの遺族は30日まで葬儀を続ける予定だ。しかし28日現在、剖検などの理由でまだ葬儀場所が決まっていない犠牲者が4人いる。
密陽文化体育会館の合同焼香所には28日午後までに4400人が弔問した。提川(チェチョン)スポーツセンター惨事の遺族約30人もこの日、合同焼香所を訪れた。提川火災遺族代表のリュ・ゴンドクさんは「提川火災惨事、密陽火災惨事のようなことが二度と発生しないよう当局が徹底的に再発防止対策を立ててほしい」と要求した。行政安全部は世宗病院火災の収拾のため密陽市に災難安全特別交付税10億ウォンを緊急支援した。
人口11万人の密陽市は都市全体が重い雰囲気に包まれている。釜山に住むパク・ジョンウさん(70)は「これほどの惨事は1959年の台風以来。知人に会うために故郷に来たが、密陽全体の雰囲気が沈んでいる」と話した。密陽に住むキム・ヨンフさん(57)は「密陽は小さな都市なので、近所に被害者の親せきや友人がいる」とし「毎日のように誰が亡くなった、負傷したという話を聞いて、密陽市民全員が火災のトラウマに苦しむ感じ」と話した。
一方、世宗病院の火災の翌日、大邱(テグ)の新羅(シンラ)病院で火災が発生した。新羅病院は世宗病院と似た規模の中小病院。しかし世宗病院とは違い、死傷者は出なかった。病院関係者の速やかな通報と消防当局の体系的な救出があった。
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