今回の密陽病院火災は体が不自由な患者や高齢の患者が多く入院していたため、大きな人命被害につながった。病院という特殊性を考慮して精巧な対応策があるべきだった。しかし現場で幸い助かった人たちによると、病院関係者の体系的な対応はほとんどなかったという。建物の管理人が適切に行動できず被害が拡大した提川火災と似ている。防災設備が十分でなく煙が一瞬のうちに広がった点も同じだ。提川のビルにはスプリンクラーがあったが作動しなかった。セジョン病院にはスプリンクラーがなかった。建物の規模が小さいため設置義務がなかったという。青瓦台(チョンワデ、大統領府)で会議があたふたと開かれ、行政安全部長官と各政党代表が先を競って現場に駆けつけ、多数の人員が投入された収拾本部が設置されたのも提川火災のコピー版だ。
原因はしだいに明らかになるだろうが、今回の火災で煙が短時間に建物全体に広がった点からみると、可燃性の物を放置して大規模な犠牲が生じたと考えられる。火災・地震などの災難状況に関するマニュアルがなかったり、あるとしても形式的なものだったと疑われる。「看護師は避難しろと叫んだだけ」「非常ベルが鳴ったが看病人は何もしなかった」という生存者の証言が次々と出てきている。
原因はしだいに明らかになるだろうが、今回の火災で煙が短時間に建物全体に広がった点からみると、可燃性の物を放置して大規模な犠牲が生じたと考えられる。火災・地震などの災難状況に関するマニュアルがなかったり、あるとしても形式的なものだったと疑われる。「看護師は避難しろと叫んだだけ」「非常ベルが鳴ったが看病人は何もしなかった」という生存者の証言が次々と出てきている。
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