玄松月（ヒョン・ソンウォル）三池淵（サムジヨン）管弦楽団団長が率いる北朝鮮芸術団事前点検団一行が１泊２日の訪南を終えて帰途についた。これまで玄氏が金正恩（キム・ジョンウン）北朝鮮労働党委員長の元恋人だといううわさがあったが、学界では正恩氏の元恋人とする説が事実である可能性はほぼないと説明する。

世宗（セジョン）研究所統一戦略研究室の鄭成長（チョン・ソンジャン）室長は「玄松月が金正恩の元恋人だとするのは全く根拠のない主張」としながら「玄松月が金正恩の元恋人なら、重要職責を務めながら公開的に行動できるだろうか」と反問した。鄭室長はまた「金正恩の夫人である李雪主（リ・ソルジュ）が、玄松月が重責を務めながら南北芸術交流の前面まで出ることを傍観しているはずがない」と説明した。


玄松月氏は、最近、労働党宣伝煽動部副部長に抜てきされたことが伝えられた。宣伝煽動部は労働党の決定や思想を指導して伝播する労働党の核心部署だ。


北朝鮮戦略情報サービスセンター代表であるイ・ユンゴル世宗研究所客員研究委員は、言論コラムを通じて「金正恩とより近い関係にあるのは玄松月の現在の夫」としながら「玄松月の家に金正恩とのホットライン電話が開設されているほど寵愛している」と伝えた。玄松月氏ではなく夫のほうが正恩氏の隠された最側近の１人だというのだ。

イ委員によると、正恩氏は後継者になる前に父親である金正日（キム・ジョンイル）の指示で平凡な幹部の子供に偽装して軍に入隊したという。誰も正恩氏が最高指導者の息子であることを知らなかった時、暴行と不合理な指示の中で正恩氏は非常に苦しんだが、この時に正恩氏にあたたかく接したのが玄松月氏の現在の夫だ。

現在、国防委員会の幹部に抜てきされた彼に玄松月氏を紹介したのも正恩氏だったとイ委員は伝えた。正恩氏が玄松月の結婚を仲介をしたといえる。