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【コラム】国民所得3万ドル…幸せでない理由=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
童謡『3匹のクマ』は和やかな中産層の姿を象徴する。英国の昔話にも3匹のクマが登場する。林の中で道に迷った少女ゴルディロックスが父グマ、母グマ、子どものクマが住んでいる家に入る。少女は食卓の上の3皿のスープのうち、熱いスープ、冷たいスープの代わりにちょうどいいスープを選択し心が暖かくなる。少女の名前を取って高い成長でも物価が上がらない理想的な経済を「ゴルディロックス経済」という。2008年の金融危機から約10年ぶりに世界の経済成長率が2年連続上昇した。フォーブスは米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が「新ゴルディロックス経済」の成果を残したという。

株価が上昇し各種経済のリスク指標は下落した。ところが人々は改善した数値とは異なり世の中が依然として世知辛く殺伐としているという。自身が踏みしめている場所の風景が和やかな中産層の姿と乖離があると考える理由は何か? 2010年にオックスフォード辞典が「縮んだ中産層(squeezed middle)」を今年の単語に選定した。中産層危機が浮上し現在も進行中だ。雇用と所得改善を大きく体感できない人たちに世界経済の好調は他人の話にすぎない。韓国は2006年に1人当たり所得2万ドルを達成した。今年は3万2000ドルに入る見通しだ。これは戦争後も草や木の根で腹を満たしていた極貧国が成し遂げた誇らしい歴史だ。それでも中産層すら未来を不安に見ている。

経済協力開発機構(OECD)の2017年「より良い暮らし指標(Better Life Index)」を見てみよう。韓国は38カ国中29位で2012年の24位から下落した。1人当たり所得順位は上がったが主観的な暮らしの満足度は下がった。下位圏だった暮らしの満足度順位は最下位を争う。糸口は「困難にぶつかった時に助けを求められる人がいるか」という項目だ。この質問で韓国は最下位を記録した。お互いを頼りながら暮らしてきた情に厚いわれわれがお互いを不信に思う雰囲気の中で暮らす。仕事と暮らしの余裕を示す「ワーク・ライフ・バランス」もやはり最下位圏だ。


国連の幸福指数調査で韓国の1人当たり所得の半分に満たないタイやマレーシアの幸福指数は韓国よりもっと高い。韓国よりも和やかな家庭が多く就職市場で男女間の不平等も低い。寄付文化も韓国は彼らに劣る。それだけ韓国社会は世知辛くて乾いている。通貨危機と金融危機を体験しながら生存競争がさらに激しくなり暮らしの余裕がなくなった。政府も経済指標を超えて暮らしの質を高めようとする努力が不足した。確かに所得3万ドル達成は大きな成果であり、パイは拡大していかなければならない。ただ多くの人たちが成長の果実をあまねく享受する持続可能な包容の経済を作るよう力と知恵を集めなければならない。

コ・ヒョングォン/企画財政部第1次官



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