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キムチプレミアム除いたら…仮想通貨時価総額1日で107兆ウォン蒸発

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
8日午後9時仮想通貨市場でビットコイン価格が突然揺れ動いた。2600万ウォンに向かって進んでいた価格が一瞬で下落側に方向を変えた(仮想通貨取引所アップビット基準)。 午後11時を過ぎると下げ幅が大きくなった。日付が変わった9日午前0時15分ごろには2400万ウォンを割り込んだ。3時間で200万ウォン以上落ちた。規模が小さいリップルの下落幅はもっと大きかった。同じ時間に4220ウォンから3430ウォンまで落ち込んだ。20%近い急落だ。

売り傾向は海外に触発された。海外投資家が売り注文を浴びせビットコインをはじめとする多くの仮想通貨価格が下がった。韓国国内相場も一緒に押されたが、下落傾向は急ではなかった。

ところが奇しくも銀行のメンテナンス時間になった。アップビットは毎日午後11時から翌日午前2時まで入出金ができなくなる。コインワンも午後11時30分から翌日午前1時まで入金できない。ビットサムはこの日午前0時30分から2時40分まで緊急サーバー点検に入った。市場に新規資金が入らなかったために下げ幅が大きくなった。


銀行のメンテナンス時間が終わり新たに取引所に資金が流入して価格はこれまでの下落幅を挽回し横ばい傾向を継続した。そうするうちに9日午前7時に海外相場と国内相場を比較してみた投資家が価格差(別名:キムチプレミアム)が広がったことを確認すると一斉に売り注文を浴びせた。ビットコインは1時間で100万ウォン下落した。ウォールストリートジャーナルは9日、「7日に8350億ドルに達した仮想通貨の時価総額が8日には一時6830億ドルまで下がった後7220億ドルになった。24時間で仮想通貨時価総額が1000億ドル蒸発した」と伝えた。

こうした仮想通貨価格下落の一次的原因は「コインマーケットキャップ」だ。このサイトは世界7600カ所の取引所でビットコインを含む1386種類の仮想通貨相場を世界協定時(UTC)基準で集計する。コインマーケットキャップは事前の公示なく平均価格算出に含んでいたビットサム、コインワン、コービットの取引所3カ所の価格を除くことにした(アップビットはここに価格および取引量情報を提供していない)。

多くの仮想通貨投資家がこのサイトを参考にグローバル市況とキムチプレミアムの水準などを確認する。ところがグローバル相場より50%前後高く取り引きされた韓国価格を除いたため平均価格が急落したように見えた。海外投資家はグローバル相場が急落したとみて、自身が取り引きする取引所の価格が急落する前に売りに出した。売りが売りを呼ぶ「パニックセル」が重なり下げ幅が大きくなった。

仮想通貨は国境のない無国籍通貨だ。理論的には取引所別に価格差があってはならないが現実はそうではない。仮想通貨を買えるウォンやドルなどの法定通貨は国の管理下にあるためだ。外国に住む外国人が韓国の仮想通貨取引所に会員加入するのは容易だ。その反対も同じだ。ところが自国の取引所ではない以上、彼らが法定通貨で仮想通貨を買うのは困難だ。取引所と関連した銀行口座の開設が難しいためだ。

外国人は韓国国内に居住していない以上韓国国内に口座を作りにくく、同じように韓国人も海外口座の開設が難しい。その上海外送金額は年間5万ドルに制限された。財政取り引きが可能であっても3ビットコイン水準しかできない。

米オンラインメディアのザ・マークルは「1年前に中国がビットコインなど仮想通貨取り引きの大部分を占めた時も中国プレミアムは10%水準にすぎなかった。現在韓国の50%前後に達する価格プレミアムを平均価格に反映すれば市場を歪曲させかねない」と伝えた。

価格集計方式を変えたからとこのように価格が揺らぐのは市場がそれだけ不安だという傍証だ。何よりこの1カ月間で全般的に仮想通貨価格が大きく上がった。昨年12月初めだけでも仮想通貨の時価総額は3000億ドルだったが8日には8000億ドルを突破した。いつ調整がきてもおかしくない時点だ。

各国政府が規制を強化する点も不安要素だ。韓国は取引所に仮想口座を提供する銀行に対する特別検査に入った。中国はビットコイン採掘者などの電力使用を制限することを検討している。米国証券取引委員会(SEC)は昨年末に仮想通貨を通じた資金募集、いわゆるICOを証券取引法で規制する方針だ。泣きっ面に蜂も同然だ。





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