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【コラム】金正恩の危険なダメヅマリ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

【コラム】金正恩の危険なダメヅマリ

「黄金の戌年」である戊戌(つちのえいぬ)の新年が明けた。それぞれ希望は違うだろうが、平和で豊かな一年になることを願う心は誰でも同じだ。だが、我々は知っている。ことしが韓半島(朝鮮半島)の運命にとって重大な峠であるということを。ことしをうまく越せば、韓半島に新たな希望の曙光が差すだろうが、下手をすれば望まない戦禍に包まれて歴史の悲劇を繰り返さないとも限らない。

予想通り、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長は対南平和攻勢で戊戌の新年の砲門を開いた。「核武力の完成」という自信をもとに、挑発から対話へと局面転換のカードを投じた。ボタンさえ押せば米国全土を打撃できる核ミサイル能力を備えたから、これからは南北関係の改善に乗り出していくということだ。「平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)は民族の地位をアピールする良い契機になりえるだろうし、我々は大会が成果的に開催されることを心から望む」と話す彼の表情からは余裕と豪気さえ感じられた。金正恩は北朝鮮代表団の平昌五輪参加に向けた当局間の対話を提案し、南北の尖鋭な軍事的緊張状態を緩和するための軍事対話の可能性も開いておいた。

金正恩は「昨年の核武力の完成で共和国は後戻りできない戦争抑制力を保有することになった」としながら「米国が冒険的な火遊びをできないようにする強力な抑制力を備えることになった」と強調した。他人が認めようが認めまいが、北朝鮮はすでに核保有国になり、その地位は「不可逆的地位」だというのだ。さらに強く出た金正恩は「他の国が我々を脅かさない限り、先に核兵器を使うことは決してない」としながら「先制核不使用(No First Use)」ドクトリンまで明らかにした。核保有国宣言に続いて、核保有国の振る舞いまで気取っている。


自分の机の上に置かれた核ボタンさえ押せば、米全土を射程圏に置く核ミサイルがたちまち飛んで行くという彼の言葉が、事実なのか見えすいた脅しなのかはまだはっきりとしない。昨年11月末、火星15型ミサイルの高角発射でその能力が確認されたという主張もあるが、また反論も多い。北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を正常角度で試験発射したことがまだ一度もないばかりか、大気圏の再進入技術と弾頭制御技術まで示すことができなかった。したがって、米国の立場では短くて3カ月、長くて2~3年ほどの余裕がまだ残っているという分析もある。万一、北朝鮮が太平洋の広い海にICBMを正常角度で発射するようになれば米国は軍事的対応に出る可能性が高く、これは韓半島戦争の導火線になりえる。



【コラム】金正恩の危険なダメヅマリ(2)


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