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<平昌五輪>出場枠を日本に譲ったフィギュアペア 北朝鮮参加決まれば頭候補に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

昨年4月に江陵(カンヌン)で開催された女子世界選手権大会で南北対決をした北朝鮮女子アイスホッケー代表(赤いユニホーム)(写真=中央フォト)

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が1日の「新年の辞」で「北朝鮮選手団を2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)に派遣する用意がある」と明らかにした。平昌五輪で北朝鮮の選手を見る可能性が高まったが、実務的な面で越えるべきヤマが多い。開幕までの約30日間、最も大きなヤマは北朝鮮の五輪出場権問題だ。

平昌五輪の金メダルは7種目・102個。すなわち102の細部種目が行われるが、1日現在、北朝鮮が出場権を確保した種目はない。五輪は種目別に予選またはこれに準ずる大会、世界ランキング(ランキングポイント)などを通じて出場資格を与える。五輪は出場するだけでも栄光であるため国籍まで変えて出場する選手も少なくない。

北朝鮮ではフィギュアスケートのペア、ヨム・デオク(19)-キム・ジュシク(26)組が昨年9月に平昌(ピョンチャン)行きチケットを獲得した。国際スケート競技連盟(ISU)ネーベルホルン杯で6位に入賞したからだ。ヨム・デオクは当時、「元帥様に私たちの踊りを一度でも見せたいというのが私の切実な願い」と語った。しかし締め切り日(昨年10月30日)まで出場を申請しなかったため、出場権は次の順位の日本のペアに渡った。


男子ショートトラックのチェ・ウンソン(26)とキム・ウンヒョク(16)は2017-18シーズンのワールドカップ(W杯)第3戦と第4戦に出場しなかった。ショートトラックは4回のW杯のうち3大会の成績を基準に出場権を与える。第1戦、第2戦だけに出場した両選手は原則的には五輪出場資格がない。しかし国際オリンピック委員会(IOC)は「北朝鮮が参加を決定する場合、ワイルドカード(特別招請選手)資格の出場を支援し、費用もすべて負担する」と発表した。金正恩委員長が参加の意思を表明しただけに「平和オリンピック」を目指すIOCが個別種目団体と協議してワイルドカードを与える可能性が高い。

女子アイスホッケー単一チームの可能性もまた浮上した。韓国政府は昨年6月、「女子アイスホッケーの南北単一チーム構成を推進する」と明らかにした。韓国は開催国の資格で出場するが、北朝鮮は出場権を獲得できなかった。単一チームには23人のエントリーの配分、組織力低下による戦力弱化、予選脱落国との公平性など問題が伴う。一部では韓国選手の反発を考慮して「23人+アルファ」案(韓国選手全員に一部の北朝鮮選手合流)が提示された。

開幕式で南北の共同入場が実現するかどうかも関心事だ。南北は2000シドニー五輪をはじめ、2002釜山(プサン)アジア競技大会、2006トリノ五輪、2007長春アジア競技大会で共同入場をした。問題は選手団規模の差だ。韓国は約150人だが、北朝鮮は10人に達しないとみられる。こうした状況で南北が韓半島(朝鮮半島)旗を掲げて入場する場合、「仮装行列」のように見える可能性もある。金正恩委員長の李雪主(イ・ソルジュ)夫人がかつて属した北朝鮮側美女応援団が訪問するかどうかも関心事だ。

北朝鮮が歴代冬季五輪で獲得したメダルは計2個。ハン・ピルファが1964インスブルック五輪スピードスケート女子3000メートルで銀メダルを、ファン・オクシルが1992アルベールビル五輪ショートトラック女子500メートルで銅メダルをそれぞれ獲得した。2010バンクーバー五輪はノーメダルに終わり、2014ソチ五輪では一種目も出場権を獲得できなかった。



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