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【コラム】安保に必要な国と協力せよ=韓国(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
良い国も、悪い国もない。外交は良い国ではなく、韓国の安保に必要な国と協力することだ。強大国に囲まれた韓国なら言うまでもない。バランス外交と言っても北朝鮮変数を除外することはできない。

韓国の先祖たちは朱子学を素直に受け入れた。朱子の注釈を少しでもはずれようものなら「斯文乱賊」(=儒教を惑わす盗賊)と言って非難した。日本開化期の鎖国論者だった尊王壌夷派は、積極的な開化派に転じて明治維新を主導した。朱子学者らが「古学」「国学」へ、「蘭学」へ発展したことは名分より実利を選んだ賜物だ。外交・安保こそ、現実から少し目をそらしている間に旧韓末のようなことが起きかねない。

まずは自分の境遇を冷静に把握することだ。中国を国賓訪問しても文大統領が8回も「一人飯」を食べたのは屈辱的だ。だが、それは文大統領だけの誤りではない。ただし、敢えてそのような日程で訪問しなければならなかったのかどうか、物足りなさは残る。それも実利のためだ。THAAD報復を解決しようとそのような侮辱に耐え、世界貿易機関(WTO)への提訴も断念した。それが国際政治だ。相手が日本でもそうしただろうか。わざわざ南京大虐殺記念日に中国を訪ねて行き、第3国を一緒にののしるべきだったのだろうか。


外交は政府がすることだ。政権ごとに政策方向が違うだろう。だが、外交の合意を手の平をひっくり返すように翻すことはできない。6・15共同宣言、10・4宣言が、政権が交代したからといって紙くずになるか。そのような政府と誰が合意しようとするだろうか。THAADは結局本来の場所に戻った。「3不」だけを背負い込んだ。過去の政府のことだとしてやり過ごせば負担はそれほどではなかったはずだ。

慰安婦問題も再び混ぜ返した。外交慣例を破って裏面合意まで公開した。5年ごとに公開され、ひっくり返される外交交渉なら開始から難しくなる。日本政府が戦争犯罪を戦前の政府ことだから知らないと言って片付けられるだろうか。朴槿恵(パク・クネ)政府の時のように首脳会談も拒否して、両国関係をすべて停止させなければならないのか。金鍾泌・大平会談のような知恵が必要だ。合意が難しい部分は後回しにするほかはない。

外交で歓心術は通じない。敏感な国益が関わっているのに、口でうまく言いながら次に行くことはできない。外交的修辞は遠回しの表現というだけで、そのメッセージははっきりとしていなければならない。少なくとも変わってはいけない。ところが、ワシントンで言ったことと北京で言ったニュアンスは、一般人が聞いても違う。中国テレビを無礼に振る舞わせた要因だ。

心をつかむ方法は食事を共にして、歌を歌うことがすべてではない。一度言ったことは損をしても必ず果たすという信頼なくしては不可能だ。誰の心をつかみ、誰の心を傷つけるのか。(中央SUNDAY第564号)

キム・ジングク/中央日報コラムニスト



【コラム】安保に必要な国と協力せよ=韓国(1)


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