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青瓦台「金正恩委員長の新年の辞に歓迎」…米と意見調整を経た

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
青瓦台は1日「平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)代表団派遣」を示唆して「緊急な対話」を提案した金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の新年の辞に対して歓迎の意を示した。朴洙賢(パク・スヒョン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官は午後の記者会見で「金委員長が南北関係の改善の必要性を提起して平昌五輪に代表団を派遣する用意があることを明らかにし、そのために南北当局間対話を提案したことを歓迎する」とし「平昌五輪が平和五輪に成功裏に開催されれば、韓半島(朝鮮半島)や北東アジア、さらに世界平和と和合に寄与するだろう」と話した。また、「青瓦台はその間、南北関係の修復と韓半島の平和に関連した事案であれば、時期・場所・形式にこだわらず北朝鮮と対話する用意があることを明らかにしてきた。南北が国際社会と緊密に協力して北核問題を平和的に解決する一方、韓半島問題の直接的な当事者として責任ある姿勢で向かい合い、緊張緩和と平和定着の解決法を探してほしい」と付け加えた。

青瓦台の立場は金委員長の新年の辞が出て7時間後に発表されたものだ。青瓦台核心関係者は「外交ラインを通じて米国と意見を調整する過程を経ており、公式発表文は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最終確認を経た」とし「ただし、北朝鮮が対話の手がかりとして提示した事案(韓米軍事演習の中断など)に対しては綿密な分析がさらに必要だ」と話した。文大統領は先月、韓米軍事演習の延期を米国に提案した。

青瓦台は新年の辞に対して「慎重な立場の歓迎」としながらも「局面転換のシグナル」と評価した。核心関係者は「北朝鮮が2017年までに(交渉の)盾を最高に高め、新年から対話局面に向かうものと予想してきた」として「この日(新年の辞は)その始まり、出発点になったと評価する」と話した。この関係者は今後、北朝鮮との交渉日程に対しては明らかにしなかった。その一方で「(五輪まで)1カ月しか残っておらず時間が迫っているが、多くの可能性を念頭に置いて組織委と国際社会も備えている」と話した。


しかし、北朝鮮と対話が実現するといっても「対話の性格」をめぐる異見が浮上する可能性がある。

金委員長はこの日「核武力完成の歴史的大業を成し遂げた。核のボタンが私の机上に常に置かれているというのは決して脅威でない現実」としながら事実上「核保有国」の認定を要求した。これを対話の前提とするという意味で最低限北核の凍結に続く究極的な廃棄に向けた対話とは性格が違う。

青瓦台核心関係者は「南北関係の改善と北核解決がかけ離れているわけではない」とし「南北対話を通じて関係改善されれば、結果的に北核解決にも肯定的な影響を及ぼすだろう」と主張した。

◆「五輪の成功と平和を希望」=文大統領はこの日、金委員長の新年の辞が出された後、フェイスブックを通じて「平昌冬季五輪、パラリンピックの成功と韓半島の平和を希望する」と明らかにした。金正恩委員長の新年の辞に対しては触れなかったが、この日「2017年を輝かせた義人」6人と共に北漢山(プッカンサン)を登山した背景を説明して「新しい気運の中で敬けんな気持ちで希望を再確認してみたかった。だらかといってかなうわけではないが、それでもしなければ誠意をつくしたようでない気持ちが残るため」と明らかにした。この日、新年最初の日程として北漢山の日の出登山に出た文大統領は紗帽(サモ)岩の付近で国民の党の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)常任顧問に会って挨拶を交わしたりもした。2時間40分間の登山後には青瓦台官邸で義人6人と任鍾ソク(イム・ジョンソク)秘書室長、張夏成(チャン・ハソン)政策室長などを招いてトッククで朝食会を開いた。文大統領はこの日、鳥インフルエンザ(AI)防疫官、浦項(ポハン)地震被災者、南スーダンに派遣されたハンビット部隊医務兵、元プロ野球選手の李承ヨプさんなど13人と電話通話で新年の挨拶を伝えた。



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