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<韓国提川火災>女性浴場で20人亡くなる…出火も知らずに火事に巻き込まれた可能性(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
火災が発生した複合商店街の外壁の素材が火災に弱い素材だった点も被害を大きくした可能性が提起されている。この素材は2015年火災で130人余りの死傷者を出した議政府市(ウィジョンブシ)都市生活住宅に使われた建物壁材だ。火に非常に弱いため「着火剤」も同然だとの指摘が絶えずある素材で、有毒ガスも発生する。この素材は大理石やレンガなどの仕上げ材に比べて価格が最大3分の1と安く施工期間も短縮できるため、建設現場ではよく利用されている。この建物は火災に弱い素材の上にペイント作業も施していた。

2015年末から6階以上の建物の外壁には不燃材・断熱材を使うように消防法が改正された。だが火災が起きた建物は2015年以前(2011年)に建てられたため、断熱材として不燃材などを使わなかった可能性が高いというのが消防当局の説明だ。慶一(キョンイル)大消防防災学科のコン・ハソン教授は「火がはやく燃え広がるのに影響を与えた可能性はあると述べた。

一部の住民たちは「この建物が最近改築したことも火がはやく回る原因になった」と主張した。この建物は前の持ち主が経営難で2016年売りに出した。ことし3人が共同取得して10月に再オープンした。新しく塗られたペイントと内装材に火が燃え移り、瞬時に広がった可能性が高いということだ。


その上、建物内部が迷路のように複雑なため、中にいた人々が外に逃げることも難しく、有毒ガスが抜けにくい構造だったことも人命被害を拡大させたものと推定される。一部は出入り口が施錠されていて出られなかったという目撃者情報もある。スポーツセンターが再オープンして割引イベントで顧客を集めたことも被害を増やした要因になったと住民たちは伝えた。50代の住民ユンさんは「スポーツセンターが料金の割引イベントを行って、最近は人が多く集まっていた」と話した。

火災が建物の下から始まった点も被害を大きくしたというのが消防当局の指摘だ。この建物は1階を柱だけにして2階以上に施設を入れるようにしたピロティ方式で建てられたが、火災はその1階駐車場で発生した。火災が下層から始まって上層に向かって広まったために人々の脱出が容易ではなかった。

一部の目撃者は脆弱な建物構造と救助作業の失敗などを指摘した。目撃者は「消防隊員が浴場の窓を破って救助作業をするべきだったがそうできなかった」と証言した。

火災当時、建物にあったスプリンクラーが作動したかどうかも疑問だ。大田(テジョン)大学安全防災学部のパク・チュンファ教授は「すべての建物にスプリンクラーを設置しなければならない義務があるわけではないが、今回の火災の被害規模から見る限り、安全装置が正常に作動しなかった可能性がある」と話した。消防法によると、今回の火災が起きた複合施設の場合、延べ面積5000平方メートル以上なのでスプリンクラーの設置規定を適用される。



<韓国提川火災>女性浴場で20人亡くなる…出火も知らずに火事に巻き込まれた可能性(1)


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