朴槿恵（パク・クネ）前大統領の弾劾訴追案が国会本会議を通過してから１年目となる９日、ソウル都心で朴前大統領の釈放を促す大規模集会が開かれた。

大韓愛国党はこの日午後２時、ソウルのマロニエ公園で「朴槿恵前大統領釈放要求太極旗集会」を開いた。この日の集会には１万人（警察推定３０００人）の「朴槿恵大統領無罪釈放１０００万署名運動本部」所属会員が参加した。

集会で壇上に立った大韓愛国党の趙源震（チョ・ウォンジン）共同代表は「きょうは完全で正統性ある、わいろ１銭受け取らなかった大統領が悔しくも弾劾訴追議決された恥辱の日。大韓民国の息子と娘、孫たちが核の恐怖の中で生きるのかがかかった時局に文在寅（ムン・ジェイン）左派独裁政権は何でもないかのように平昌五輪ばかり準備している」と話した。


趙代表は「大韓民国の良心だった朴槿恵大統領はまだ残念ながら監獄にいる。朴槿恵大統領を監獄に送りながらわが大韓民国に真実と正義が生きているのか疑問だ。大統領を弾劾したろうそく集会は偽りと扇動による偽クーデターだった」と主張した。

弾劾審判で朴前大統領の代理人だった徐錫九（ソ・ソック）弁護士は「朴槿恵大統領に対する憲法・法律・国際法を違反した苛酷な捜査・拙速裁判を糾弾する。朴槿恵大統領に自由が与えられ、保守団体の人権が保障されなければならない」と話した。

続けて「平昌五輪を誘致した人はほかでもない朴槿恵大統領だ。朴槿恵大統領の拘束が続く以上平昌五輪を絶対認められないということを全人類に訴える」と宣言した。

集会参加者は太極旗と星条旗を振りながら鍾路（チョンロ）５街、鍾閣（チョンガク）、安国洞（アングクドン）交差点を経て国立現代美術館まで行進した。「朴槿恵大統領を救出しよう」「反乱首魁文在寅を即刻逮捕せよ」「詐欺弾劾反逆政権文在寅退陣せよ」などのスローガンとともに光化門（クァンファムン）を横断する先発隊に向かって市民が「いまがどんな時代でこんなことをするのか」と問い質すと、太極旗集会参加者らが「赤は退け」と応酬するなど衝突が発生したりもした。