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<Mr.ミリタリー>北ICBM発射で米国が岐路に…対北封鎖か、軍事オプションか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北ICBM発射で米国が岐路に…対北封鎖か、軍事オプションか

北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星15」発射で対北朝鮮制裁・圧力の限界時点が秒読み段階に入った。北朝鮮が先月29日に発射した「火星15」は正常な角度で発射すれば射程距離が1万3000キロを超え、米国全域が打撃圏に入る。近くノドンミサイルに核弾頭を搭載すれば、韓国・日本ともに北核の脅威にさらされる。米国は全面的な対北朝鮮封鎖に動いている。いま北核危機は最終段階に向かっている。

北朝鮮は核武装を目の前にしている。技術的な問題も解決した。あとは第1段階として年末ごろ10発ほどのプルトニウム弾と水素弾を生産し、「火星15」「ノドン」ミサイルに結合するだけだ。それまでの時間さえ稼げばよい。最後の段階に入ったのだ。北朝鮮が今年末から来年初めの間に核ミサイルを実戦配備すれば、北朝鮮の非核化は事実上失敗に終わる。

北朝鮮が少量の核兵器を保有した後の第2段階は核兵器の量を増やすことだ。北朝鮮が保有するプルトニウムは約40キロであり、核弾頭を10個ほど作ることができる。北朝鮮の立場では、700キロ以上を保有する高濃縮ウランで50個以上の核弾頭をさらに生産することが戦略的に重要だ。米国の専門家らは北朝鮮が2020年までに最大100発の核弾頭を保有すると見込んでいる。このため北朝鮮はウラン弾で7回目の核実験も実施すると予想される。北朝鮮が短期間に核兵器の数を増やせば、米国の負担はさらに重くなる。韓国と日本は言うまでもない。


さらに北朝鮮はさまざまな弾道ミサイルを改良するとみられる。韓日米にさらなる脅威を与えるためだ。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の「北極星3」を試験発射して完成し、来年はこれを2、3発搭載できる新しい潜水艦も建造する見込みだ。3段の固体型ICBM「火星13」まで開発する可能性がある。固体型ICBMは燃料の注入が必要ないため準備時間が短く、直ちに発射できる。米国に対する脅威がさらに強まる。クォン・ヨンス元国防大教授によると、北朝鮮は液体燃料を使用するスカッドミサイルを固体化に転換中だ。北朝鮮が300基以上保有するスカッドミサイルを固体燃料に変えれば、韓国軍が準備中のキルチェーンは事実上、無用になる。米空母牽制用の対艦弾道ミサイル(ASBM)も実戦配備するとみられる。北朝鮮が開発したASBMは正確度が10メートル以内だが、ここに核弾頭を搭載すれば米空母は済州(チェジュ)北側への進入が難しくなる。韓半島(朝鮮半島)有事の際に韓国を助ける米増援戦力が接近しにくくなり、我々の安保はさらに脆弱になる。

北朝鮮が核武装を完了すれば、米国の通常兵器の軍事オプションが通用しないというのが最も大きな問題だ。米国の軍事オプションの一つ、北朝鮮の核ミサイルを除去するための予防的先制打撃を実施する場合、北朝鮮は10発の核弾頭でも対応報復ができる。とはいえ北朝鮮に対して米国が先に核攻撃をすることもできない。その間、北朝鮮に対する経済制裁はある程度の効果があったが、北朝鮮が屈するほどではなかった。中国は対北朝鮮原油パイプを閉めず、経済制裁にも非協調的だった。中国はむしろ北朝鮮が崩壊しない程度に安全弁の役割をしたとみられる。穴がある対北朝鮮経済制裁・圧力は北朝鮮の耐性を高めた。北朝鮮が核武装した後にの制裁・圧力の効果については誰も断言できない。北核脅威で対北朝鮮制裁が失敗する可能性もあるということだ。



<Mr.ミ誃タリー>北ICBM発射で米国が岐路に…対北封鎖か、軍事オプションか(2)


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