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【コラム】韓国、「克中」時代の荒波の前に立つ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国、「克中」時代の荒波の前に立つ

長期にわたり中国と疎通しながら、我々はいかにして中国と補完的な生存関係を築いて共生できるのかという点に腐心してきた。しかし歳月が流れるにつれ、中国が隠していた爪を出す態度と姿勢は自信に満ち始め、謙虚だった中国はもう過信になっている。いま強大権力を握る習近平国家主席の中国は、21世紀型の富国強兵路線を前に出し、攻勢的・民族主義的な外交国防政策を現実化している。

さらに国際秩序は今、転換期を迎えている。中小国家が影響力を少しでも発揮できる多者外交は退潮し、強大国の力の論理が支配する2者外交がその中心を占め、強大国同士が激しくぶつかって交渉しながら国際問題を裁断する。外交が国力の差をどれほど克服できるのか疑問を感じる時代だ。この厳しい転換の時代に中国が我々に過去と全く違う姿で近づいている。

我々は今後、中国との価値の距離を克服し、ますます力に依存する筋肉質の中国と共生しながら国家利益を最大化しなければいけない、「克中」の時代に生きている。中国はもう19世紀末、20世紀末の中国ではない。今後、彼らは膨張した国力を基礎にした外交と中国式スタンダードを前に出し、周辺国に中国の原則を強要するはずであり、特に韓国の短い呼吸を利用して圧迫しようとするだろう。この過程で両国間の紛争が避けられず、時には中国の服属主義的な態度に直面することもあるだろう。しかしいかなる状況を迎えても驚いたり慌てたりしない「処変不驚」でなければいけない。中国は極めて二重的な姿だ。中国は気質的に強い国に弱く、弱い国に強い。我々が中国に弱く映ってはならない理由だ。したがって今後、我々は中国との関係でより長い呼吸をし、大胆な忍耐心を持ち、チェス盤をさらに大きく活用しなければいけない。


強大国との関係をめぐっては常に意見が対立する。しかし我々はいかなる状況でも均衡点を見つけて奮闘するしかない。したがって外交当局は、点を得るために面を捨て、短い呼吸で中国が仕掛けた大国外交の罠にはまる外交姿勢を維持してはいけない。中国は北京を訪問する国賓の心を魂のない華麗なパーティーと儀典で引きながら国益を得る一方、国賓は本論を深く話せず帰国する場合がある。4年前の朴槿恵(パク・クネ)前大統領もそうだった。

今回の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の国賓訪中は今後の克中外交の試金石になるため、会談と密談を通じて北核問題など韓半島(朝鮮半島)問題、中国の政経分離問題、経済・産業協力強化問題など懸案事項を確実にただす必要がある。文大統領はその柔軟な外見に包装された大胆な言語と節度のある姿で岩のような習近平主席の言動を突破しなければいけない。そうしなければ今後、韓国は中国との関係で言いなりになってしまうおそれがある。我々は何よりもさらに力をつけて富国強兵し、両国間の利益の均衡を維持しなければならない。



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