カカオジャパンの日本ウェブ漫画アプリ「ピッコマ」の初期画面(左)。右は「今だけ¥0」サービスとピッコマに輸出されたペク・スンフン作家のウェブ漫画『復讐の毒鼓』(写真提供=カカオ)
韓国で人気が検証された作品は日本でも旋風的な人気を得て「K-ウェブトゥーン」ブームをけん引する。チョン・ゲヨン作家のウェブトゥーン『恋するアプリ』のような作品が代表的だ。カカオジャパンは来月東京都内で日本ファンとチョン作家が集まって一緒に大型スクリーンを通じてウェブ漫画を見る「ウェブトゥーン上映会」を開くことにした。韓国で人気を集めた『七年の夜』『終了しました』のような小説をウェブ漫画として出す準備も進めている。漫画・映画・小説などコンテンツ間の境界を崩してこそ事業を拡張し続けることができるという判断からだ。
韓国企業の「ウェブ漫画プラットホーム」は東南アジア市場でも強い影響力を持ち始めている。LINEの「LINEウェブトゥーン」はインドネシア・タイ・台湾で1位を占めている。韓国ウェブ漫画企業のレジンコミックスは中国で有料ウェブ漫画サービスを始めた。中国ウェブ漫画市場の規模はことしまだ1200億ウォンに過ぎないが、知識財産権に対する中国人の認識が高まっていて今後さらに伸びていくものとみられる。
しかし韓国内では海外のウェブ漫画を無断に複製して配布する違法サイトが増え、ウェブ漫画事業者も頭を痛めている。代表的な違法ウェブ漫画サイト「夜ウサギ」は月間訪問者が5000万人を越え、これによる業界の被害金額が1000億ウォンを越えるものと業界は推定している。
ウェブ漫画コンテンツの品質を維持していくことも韓国ウェブ漫画事業者の課題だ。カカオジャパンの金在龍(キム・ジェヨン)代表は「2000年代初期、日本社会で初めて韓流ブームが起きたものの急速に冷めていった過去の経験を他山の石としなければならない」と話した。金代表は「日本でも一時期、韓国コンテンツならとにかく何でも契約していた時期があった」とし「日本市場に挑戦したければ韓流だけを信じて輸出された品質の低いコンテンツが韓流ブームをむしろ駄目にした事例を参考にしなければならない」と強調した。
日本ウェブ漫画アプリ2位になったカカオ、1年で40倍「漫画のような成長」(1)
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