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<野球>接戦の末に韓日戦で敗れた韓国「多くの収穫あった」

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版
恥ずかしくない敗北だ。負けたが、堂々たる試合だった。韓国野球代表がオーバーエージ3枚を放棄した名分を生かして実利をつかんだ。

韓国は16日、東京ドームで行われたアジアプロ野球チャンピオンシップで日本と開幕戦を行い、延長10回のタイブレイクの末、7-8で惜敗した。24歳以下またはプロ3年目以下の選手で構成された若手の代表チームは、客観的な戦力で一枚上と評価された日本と最後まで手に汗を握る勝負を見せた。

ほぼつかみかけた勝利を9回裏に逃した。惜しい逆転負けだ。それでも韓国代表は「十分に多くの収穫がある試合だった」と胸を張った。誇りを抱いてもよい理由がある。韓国は今大会で唯一、オーバーエージを使わずに出場したチームだ。


台湾は真っ先に陳冠宇(27、千葉ロッテ)、陳禹動(28、ラミゴ)、陽岱鋼(30、読売)のベテラン選手をオーバーエージとして選んだ。しかし宣銅烈(ソン・ドンヨル)監督は大会構想段階から「オーバーエージを使わず参加する」という決心をした。最終エントリーを発表しながら「オーバーエージは韓国や日本よりも台湾の戦力を考慮して作られた。日本もオーバーエージ選手なしに大会に出るようだ。我々もあえて使う必要はない」と述べた。

しかし予想を覆して日本までがオーバーエージ3選手を代表チームに含めた。投手の又吉克樹(27、中日)、捕手の甲斐拓也(25、ソフトバンク)、内野手の山川穂高(26、西武)だ。しかし宣銅烈監督は所信を貫いた。「我々の選手のうち東京ドームを経験した選手は一人もいない。若い選手に一度でも多く国際大会に出場できる機会を与えるのがよい」と宣言した。

結果的に日本はオーバーエージを生かした。16日の試合にオーバーエージ3選手をすべて起用した。甲斐は韓国選手が「盗塁はやりにくい」と話すほど守備能力が優れた捕手だ。機動力を長所とする韓国としては最も警戒する選手だった。韓国の走者も甲斐の送球能力を考慮し、果敢な盗塁は自制した。

山川は日本代表の4番に入った。韓国が4-1とリードした6回裏の攻撃で救援投手ク・チャンモから1点差に詰め寄る2点本塁打を放った。山川がいなければ日本は試合を延長に持ち込むこともできなかったはずだ。投手のオーバーエージ又吉が延長10回に登板して3失点(1自責点)したのが唯一の失敗例だ。

韓国は違った。エントリーを大会出場条件に合う選手で埋めた。2018年のアジア競技大会と2020年のオリンピック(五輪)で活躍する代表チームの「未来」を発掘するという大会の趣旨に忠実だった。1人でも多く東京ドームと韓日戦、そして国際大会を経験させることにした。

捕手の韓承澤(ハン・スンテク、起亜)が投手たちをリードし、好打駿足の金河成(キム・ハソン、ネクセン)を4番打者に入れた。投手陣も先発から抑えまですべて代表を初めて経験する選手で満たした。そのメンバーがオーバーエージ枠をすべて使ったアジア野球最強国の日本と互角に戦った。

確実な「名分」があった。それでも「実利」をあきらめたわけではない。宣銅烈監督は代表監督デビュー戦を黒星で終えた直後も表情が明るかった。韓日戦というビッグマッチで多くの可能性を見いだしたからだ。

宣銅烈監督は「結果的には敗れたが、若い選手たちが最善を尽くして良い試合をした」とし「ミスもあったし、緊張している選手もいた。それでも日本戦で選手たちは多くのことを学んだようだ」と語った。試合後には選手団ミーティングを開き、このようなメッセージも伝えた。「負けたのは残念だが、すべてのことがみんなにとって良い経験になったと思う」。

韓国代表の未来を引っ張っていく若い選手たちはこのように一歩前進した。



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