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<浦項地震>マンションは傾き、地面から水あふれ…住民「家に入るのが怖い」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
マグニチュード(M)5.4の慶尚北道浦項(ポハン)地震は全国を揺らした。浦項から300キロ以上離れた京畿道(キョンギド)北部地域でも震動が感知されるほど強かった。全国各地域の消防本部は市民からの電話の対応に追われた。

浦項市興海邑(フンヘウプ)に住む70代の女性は地震で崩れた塀で頭に大けがを負った。病院に運ばれて手術を受けたが重体という。左腕を骨折した市民も病院で治療を受けている。浦項で午後10時までに確認された負傷者は計50人で、重傷2人、軽傷48人。KTX浦項駅の天井の一部も落下した。地震が発生した後、KORAIL(韓国鉄道公社)は東大邱(トンデグ)-新慶州(キョンジュ)駅区間でKTX列車の速度(普段は時速270キロ前後で運行)を時速90キロに落として運行した。

全国の原子力発電所は正常稼働中だ。国内原発は計24基で、うち月城1号機など8基は予防整備中だ。残りの16基は地震発生後も稼働している。原発を運営する韓国水力原子力の関係者は「原発は現在、出力の減少なくすべて正常運営中」とし「設備の故障や放射能の漏出もない」と伝えた。


震央から3.1キロの距離にある韓東大学は一部の建物の壁が崩れたほか、エレベーターが停止して学生が閉じ込められたりもした。数百人が運動場に出てきて寒さに震え、午後7時ごろ解散した。

浦項市興海邑(フンヘウプ)のあるマンションは地震で壁にひび割れが生じた。建物の一部もやや沈んだ。マンションの住民は近くの体育館に避難し、深夜になってもほとんど眠れなかった。50代のある住民は「地震の恐怖のため家に入るのが怖い」と語った。興海邑望泉里(マンチョンリ)のチョ・ジュンギル里長(69)は「昨年9月12日に発生した慶州(キョンジュ)地震(マグニチュード5.8)に比べて10倍近い強い揺れを感じた」と述べた。近隣の南松里(ナムソンリ)の農地では地震で地面に亀裂が生じ、地下水があふれた。キム・ジョング南松3里長(46)は「冬を控えてわらを集める作業をしていたが、地震後に地面が割れて地下水があふれ始めた」とし「乾いていた農地が水を張ったようになった」と伝えた。

興海小学校では放課後学校の児童と教師の約100人がしばらく机の下に隠れた後、建物の外に避難した。迎日湾(ヨンイルマン)産業団地ではユミコ精密化学工場の建物の壁に100メートルほどの亀裂が生じた。昨年の慶州地震当時に塀が崩れるなど大きな被害が発生した蔚山市(ウルサンシ)蔚州郡斗西面(ドゥソミョン)ウェワ村のムン・ヒョンダル里長は「農作業をしている途中、地面が揺れたので地震だと思った。昨年に続いてまた地震が発生して心配だ」と話した。

釜山(プサン)でも強い震動が感知された。釜山鎮区楊亭洞(ヤンジョンドン)に住む40代の女性は地震によるショックで気を失い、病院に運ばれた。80階建て以上の高層ビルが集まる海雲台(ヘウンデ)マリンシティ一帯でも強い震動が感知されたが、被害はなかったという。京畿道北部消防災難本部にもこの日午後、地震に関する市民からの電話が続いた。坡州(パジュ)・漣川(ヨンチョン)・抱川(ポチョン)など北朝鮮と隣接した最北端地域でも市民が揺れが感じた。



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