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韓米首脳晩餐会に使われた360年の伝統を持つシカンジャン…外信「米国より古い」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

キスンド名人は46年間の家門の秘法で伝統ジャン類を作っている。(写真=キスンド)

7日、ドナルド・トランプ米大統領の訪韓の際、青瓦台(チョンワデ、大統領府)迎賓館で開かれた国賓晩餐会で話題になったのは「独島(ドクト、日本名・竹島)エビ」と360年の伝統を持つシカンジャン(希少な伝統醤油の一種)で焼いた「韓牛カルビ焼き」だった。

日本メディアが「独島」という産地名に反発した一方、欧米のメディアはカンジャンに大きな関心を見せた。フランスのAFP通信、英国のデイリー・メールなどは「米国の歴史より古いカンジャンがメニューとして提供された」と紹介したりもした。英国デイリー・メールの表現のように「米国建国の父、ベンジャミン・フランクリン(1706年出生)より前に作られたカンジャン」を漬けた主人公はキスンド食品名人だ。

全南潭陽(チョンナム・タミャン)の長興(チャンフン)高氏養眞齋(ヤンジンジェ)門中の10代宗家の嫁であるキスンド名人は家門伝来の秘法で46年間、伝統ジャン類(コチュジャン、醤油、味噌などを総称する韓国伝統調味料)を作っている。2008年には「ジンジャン(濃い醤油)」(5年以上熟成させたカンジャン)で伝統食品名人に選ばれた。


「今回の晩餐を企画したレストラン、コンドゥのハン・ユンジュ社長から数日前に電話がきて1946年(トランプ大統領が生まれた年)に作ったジャン類を探した」

潭陽郡昌平面(チャンピョンミョン)ユチョンギルにある宗家3305平方メートル(1000坪)規模の広場には1200チャンドクテ(味噌瓶置き場)がある。10年前後に作ったジャン類は製造年度まで書いておくが、あまりにも古くなったものは年度を見極めることが難しい。

「カンジャンを求める理由を聞いてしばらく悩んだが、家の360年の伝統を持つシカンジャンを渡すことにした。ジャン類は韓国料理を作るのに基本であるから、この機会に米国大統領にちゃんとした伝統韓国料理を味わってもらい、世界的にも韓国料理を輝かせたい心が大きかった」

キスンド名人がしばらく悩んだのには理由がある。シカンジャンは家門で受け継がれている大切な存在だ。毎年、家で最も良いジンジャンを少しずつ添加してなくならないように保管している。家でも祭事などの重要な日に限って使われ、なかなか家の外に出ていったことがない貴重な宝物だ。

「私たちも壷に3分の2程度しか残っておらず、大切にしている。思いきってプレゼントしながらも、多い量を送ることができず申し訳なかった」



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