3年前の記録を読み返した。イスラエル軍出身のダニエル・ゴールド氏とのインタビューのことが思い浮かんだためだ。その年、50日間で4594発のハマスのロケット・迫撃砲がイスラエルを攻撃したという。民間人の死亡者は1人だった。移動式ミサイル防御体系であるアイアンドーム9基のおかげだ。彼はアイアンドームの父と呼ばれている。
――アイアンドームが大活躍したが。
「皆の命を救うと言える。イスラエル人だけでなくパレスチナ人の命も救う。これがなかったとしたら全面戦争が起きただろうし、双方とも犠牲が大きかっただろう。戦争は本当に良くない」
――費用は。
「(ハマスが)おそらく3500発程度を撃てば私たちは500発程度で対応するだろう。1発当り10万ドルだから5000万ドル程かかるわけだ。だが、人命・資産の被害を防いだという点で数百億ドルの出費を防いだことになる。全面戦争になれば1日につき10億ドルかかる」
ゴールド氏はまた、「市民の立場でも考えなければならない」とした。大きな戦争を防止するためには市民から守らなければならないという精神だ。アイアンドームが韓国の実情に合うのかという議論があるにも関わらずゴールド氏の言葉を引用した理由だ。
この辺で「THAADと首都圏は?」という方が出てくるだろう。残念なことに「臨時配備」されたTHAADは首都圏防御用というよりは米軍増員ルートであるPK〔釜山(プサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)〕防御の意味合いが濃厚だ。首都圏まで防御するには更に2~3機なければならない。中国が米国ミサイル防御(MD)体系の編入を敬遠してTHAADに反対すれば、韓国が購入して運用すれば良いと主張する専門家が少なくない理由だ。それでも韓国政府は最近、中国政府の要求を受け入れ、THAAD追加配備を検討しないことに合意した。結果的には主権である安保決定権を中国に渡すという処置だ。また、首都圏を危険にさらしたまま韓国自体の戦略オプションをなくしたということにもなる。
「戦争はダメだ」ということは誰も否定しない絶対命題だ。残念なことに韓国の対応は「北朝鮮が長射程砲で首都圏を攻撃すれば軍が反撃する」という水準に留まっている。北朝鮮が無謀にも飛びかかってくることはないだろうという期待もする。誰かがこれを「3日だけ耐えれば戦争で勝つ」と表現した。
こうしている間、韓国は1層(PAC)の防御網の下で暮らしている。イスラエル人は4重、駐韓米軍は3重だ。
――アイアンドームが大活躍したが。
「皆の命を救うと言える。イスラエル人だけでなくパレスチナ人の命も救う。これがなかったとしたら全面戦争が起きただろうし、双方とも犠牲が大きかっただろう。戦争は本当に良くない」
――費用は。
「(ハマスが)おそらく3500発程度を撃てば私たちは500発程度で対応するだろう。1発当り10万ドルだから5000万ドル程かかるわけだ。だが、人命・資産の被害を防いだという点で数百億ドルの出費を防いだことになる。全面戦争になれば1日につき10億ドルかかる」
ゴールド氏はまた、「市民の立場でも考えなければならない」とした。大きな戦争を防止するためには市民から守らなければならないという精神だ。アイアンドームが韓国の実情に合うのかという議論があるにも関わらずゴールド氏の言葉を引用した理由だ。
この辺で「THAADと首都圏は?」という方が出てくるだろう。残念なことに「臨時配備」されたTHAADは首都圏防御用というよりは米軍増員ルートであるPK〔釜山(プサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)〕防御の意味合いが濃厚だ。首都圏まで防御するには更に2~3機なければならない。中国が米国ミサイル防御(MD)体系の編入を敬遠してTHAADに反対すれば、韓国が購入して運用すれば良いと主張する専門家が少なくない理由だ。それでも韓国政府は最近、中国政府の要求を受け入れ、THAAD追加配備を検討しないことに合意した。結果的には主権である安保決定権を中国に渡すという処置だ。また、首都圏を危険にさらしたまま韓国自体の戦略オプションをなくしたということにもなる。
「戦争はダメだ」ということは誰も否定しない絶対命題だ。残念なことに韓国の対応は「北朝鮮が長射程砲で首都圏を攻撃すれば軍が反撃する」という水準に留まっている。北朝鮮が無謀にも飛びかかってくることはないだろうという期待もする。誰かがこれを「3日だけ耐えれば戦争で勝つ」と表現した。
こうしている間、韓国は1層(PAC)の防御網の下で暮らしている。イスラエル人は4重、駐韓米軍は3重だ。
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