特に神戸製鋼事件はその波紋が世界に広がる兆しだ。自動車、鉄道、飛行機などで神戸製鋼の部品を使ってきたグローバル企業は大騒ぎとなった。米法務省は神戸製鋼に資料提出を要求し、欧州連合(EU)傘下の欧州航空安全機関(EASA)は関連企業に神戸製鋼製品の使用を中断するよう勧告した。外信もまた「日本の製造業の品質に疑問に感じる」として一斉に注視する雰囲気だ。
神話が揺らいでいるのは日本の製造業だけではない。排出ガス不正などいわゆるディーゼルゲートでドイツ車の品質に対する幻想を一挙に崩してしまったフォルクスワーゲンスキャンダルが起きたのはついこの前だ。これもまた個人の逸脱ではなく組織的な不正だった。「メイド・イン・ジャーマニー」と「品質ドイツ」に同時にひびが入る普通ではない状況が広がっている。
神話が揺らいでいるのは日本の製造業だけではない。排出ガス不正などいわゆるディーゼルゲートでドイツ車の品質に対する幻想を一挙に崩してしまったフォルクスワーゲンスキャンダルが起きたのはついこの前だ。これもまた個人の逸脱ではなく組織的な不正だった。「メイド・イン・ジャーマニー」と「品質ドイツ」に同時にひびが入る普通ではない状況が広がっている。
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