スマートフォンカメラモジュールの構造。レンズと赤外線フィルターなどの部品の一番端にイメージセンサーチップがある。(写真=ソニー)
ソニーコリア関係者は「すでに最近出ている自動車は四方の映像をドライバーがモニターを通じて見られるよう4~6個のイメージセンサーを装着している。自動運転車が本格化すればイメージセンサーは車両当たり8~10個程度必要になるだろう」と話す。ソン・ヨンホ教授は「人工知能技術を組み合わせた遠隔医療やスマートセキュリティサービスのいずれも目の役割をするカメラが核心部品だ。イメージセンサーの需要は当分急速に増えるだろう」と説明した。
イメージセンサー市場の成長は崩れつつあった日本のソニーを復活させた原動力でもある。金融業界は今年ソニーが5000億円の営業利益を記録し10年来最大の業績を達成すると予想する。そのうちのイメージセンサーだけで最小1000億円の営業利益を収めるだろうと分析される。ソニーはイメージセンサーでシェア45.8%に達する絶対強者だ。2月には世界で初めて3段積層構造のイメージセンサーを開発し、超高速撮影技術を公開した。1秒に960枚のイメージを撮影しスローモーション映像を再生できるようにする技術だ。
半導体業界関係者は「サムスン電子とアップルがともにプレミアムスマートフォンにはソニーのイメージセンサーを使うほど技術では世界最高。特に長い間の経験から得た生産ノウハウは他のメーカーが簡単に追いつけないだろう」と話した。
サムスン電子はメモリー半導体とディスプレーなどで蓄積した超微細工程ノウハウでソニーを追撃する計画だ。実際に1年間で関連売り上げを16.2%も増やし同じ期間に売り上げが4.4%減ったソニーとの格差を狭めた。サムスン電子関係者は「メモリー半導体やディスプレー、イメージセンサーはいずれも細かく精巧な超微細工程という点で大きな違いはない。イメージセンサーラインナップを持続的に増やし、スマートフォン以外の市場を積極的に発掘する計画」と明らかにした。
ソニー立て直したイメージセンサー…サムスン電子も追撃に出た(1)
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