韓国サッカーが不振から抜け出せない。韓国代表は2018ロシアワールドカップ(W杯)最終予選の第9・10戦を無得点ドローで終え、かろうじて本大会進出を決めた。ところが最終戦の後、胴上げで祝った。ファンはこの場面を見て怒った。
韓国代表は7日、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング64位のロシア代表と強化試合を行い、2-4で敗れた。韓国はロシアよりランキングが高い51位だ。強化試合であるためチームは海外組だけで急造した。しかしこのような説明ではファンは納得できない。
ついに一部のファンが8日、ソウル新門路(シンムンロ)の大韓サッカー協会の前で抗議集会を行った。ファンは「ヒディンク、愛してます」、「国民は犬・豚ではない」と書かれたカードを掲げ、サッカー協会執行部の覚醒とフース・ヒディンク監督(71、オランダ)の招聘を要求した。
危機だ。W杯本大会行きチケットまで獲得した状況で、このような雰囲気になることは予想もできなかった。何が問題であり、どう状況を打開するのか。2002年W杯4強の主役の一人、安貞桓(アン・ジョンファン)MBC(文化放送)解説委員(41)に「さまよう韓国サッカー」について尋ねた。安委員は現役時代の大胆なプレーのように、敏感な問題について大胆に意見を語った。
--多くのファンが韓国サッカーを非難している。
「韓国サッカーが国民から非難を受けるというのは何か問題があるということだ。すべてサッカー関係者の問題だ。代表チームも、サッカー協会も、さらにサッカー界を離れている私にも問題がある。誰かが責任を取って解決することではない。誰の問題かを問う時ではない」
--韓国サッカーとファンは戻れない川を渡るのでは。
「ファンは応援することも、非難することもできる。頑張ってほしいという気持ちで声を高める。関心がなければ非難もしない。ロシアはW杯開催国だが、韓国との強化試合の日、モスクワの競技場を満員にできなかった。非難されることも有難く受け止めなければいけない」
--申台龍(シン・テヨン)監督交代論まで出ている。
「申台龍監督は一人で孤独な戦いをしている。シュティーリケ監督が退き、良くない状況でチームを引き受けた。それでも最終予選を通過させた。まだ十分な機会が与えられていない中で監督を揺さぶっている。監督が揺れれば選手が信頼するだろうか。申監督が『安易で油断する選手は選ばない』と語ったのはそのためだろう」
李用秀(イ・ヨンス)サッカー協会副会長は6日、フランスのカンヌでヒディンク氏に会った。ヒディンク氏はW杯期間に放送の解説を引き受けることになり、公式的な役割は引き受けられないと述べた。問題はサッカー協会の対応が遅い点だ。サッカー協会はヒディンク監督側から非公式的な接触があった事実を隠し、その後に言葉を変えた。競技力向上のために戦術およびフィジカル分野の外国人コーチ招聘計画を発表したが、数カ月経過しても便りがない。
文化体育観光部の監査で明らかになったサッカー協会の一部役職員の不正も世論の悪化に大きく作用した。ファンは怒ったが、サッカー協会はホームページに謝罪文を一つ掲載しただけで、サッカー協会責任者の謝罪はなかった。
--ヒディンク監督に関する一連の事態をどう見ているのか。
「私がヒディンク監督だとしても韓国には来ない。すでに大きな成功を収めたのに、結果が良くなければその栄光が薄れる。本当にヒディンク監督を望むのなら、シュティーリケ監督が退いた時、終身契約を提案してでも連れてくるべきだった」
--ヒディンク監督も強化試合では何度も敗れ、W杯開幕5カ月前の米国合宿では「ヒディンク監督を交代させるべきだ」という主張があった。
「ヒディンク監督も揺れる時があった。ところがそのような危機を迎えるたびに競技力が高まった。今の代表チームもロシアに2-4で敗れたが、次の試合で3-4、その次は引き分け、その次は勝利となっていけばよい。もちろんアジア予選の相手とはレベルが違うが、アルゼンチンやオランダはW杯本大会行きも不透明だ」
--W杯4強進出の経験から、後輩にはどんな話をしたいか。
「当時、我々は自分たちに不足している点を把握した。選手はプロチームで自分のためにプレーしなければいけない。しかし代表チームでは自分ではなく国のためにプレーする。ファンとメディアが非難するからといって気分を損ねてはいけない。国のためにプレーすれば当然のことだ。2002年W杯当時、私は試合後に疲れ切り、食事も取れず吐いたりもした。国民は代表選手にそのような姿を望むのはでないだろうか」
韓国代表は10日午後10時30分(日本時間)、スイスでモロッコ代表と強化試合を行う。モロッコもFIFAランキングが韓国より低い56位。しかし戦力は相当なレベルだ。アフリカ3次予選でC組トップ(2勝3分け)を走り、5試合で9得点し、失点はない。
韓国代表は7日、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング64位のロシア代表と強化試合を行い、2-4で敗れた。韓国はロシアよりランキングが高い51位だ。強化試合であるためチームは海外組だけで急造した。しかしこのような説明ではファンは納得できない。
ついに一部のファンが8日、ソウル新門路(シンムンロ)の大韓サッカー協会の前で抗議集会を行った。ファンは「ヒディンク、愛してます」、「国民は犬・豚ではない」と書かれたカードを掲げ、サッカー協会執行部の覚醒とフース・ヒディンク監督(71、オランダ)の招聘を要求した。
危機だ。W杯本大会行きチケットまで獲得した状況で、このような雰囲気になることは予想もできなかった。何が問題であり、どう状況を打開するのか。2002年W杯4強の主役の一人、安貞桓(アン・ジョンファン)MBC(文化放送)解説委員(41)に「さまよう韓国サッカー」について尋ねた。安委員は現役時代の大胆なプレーのように、敏感な問題について大胆に意見を語った。
--多くのファンが韓国サッカーを非難している。
「韓国サッカーが国民から非難を受けるというのは何か問題があるということだ。すべてサッカー関係者の問題だ。代表チームも、サッカー協会も、さらにサッカー界を離れている私にも問題がある。誰かが責任を取って解決することではない。誰の問題かを問う時ではない」
--韓国サッカーとファンは戻れない川を渡るのでは。
「ファンは応援することも、非難することもできる。頑張ってほしいという気持ちで声を高める。関心がなければ非難もしない。ロシアはW杯開催国だが、韓国との強化試合の日、モスクワの競技場を満員にできなかった。非難されることも有難く受け止めなければいけない」
--申台龍(シン・テヨン)監督交代論まで出ている。
「申台龍監督は一人で孤独な戦いをしている。シュティーリケ監督が退き、良くない状況でチームを引き受けた。それでも最終予選を通過させた。まだ十分な機会が与えられていない中で監督を揺さぶっている。監督が揺れれば選手が信頼するだろうか。申監督が『安易で油断する選手は選ばない』と語ったのはそのためだろう」
李用秀(イ・ヨンス)サッカー協会副会長は6日、フランスのカンヌでヒディンク氏に会った。ヒディンク氏はW杯期間に放送の解説を引き受けることになり、公式的な役割は引き受けられないと述べた。問題はサッカー協会の対応が遅い点だ。サッカー協会はヒディンク監督側から非公式的な接触があった事実を隠し、その後に言葉を変えた。競技力向上のために戦術およびフィジカル分野の外国人コーチ招聘計画を発表したが、数カ月経過しても便りがない。
文化体育観光部の監査で明らかになったサッカー協会の一部役職員の不正も世論の悪化に大きく作用した。ファンは怒ったが、サッカー協会はホームページに謝罪文を一つ掲載しただけで、サッカー協会責任者の謝罪はなかった。
--ヒディンク監督に関する一連の事態をどう見ているのか。
「私がヒディンク監督だとしても韓国には来ない。すでに大きな成功を収めたのに、結果が良くなければその栄光が薄れる。本当にヒディンク監督を望むのなら、シュティーリケ監督が退いた時、終身契約を提案してでも連れてくるべきだった」
--ヒディンク監督も強化試合では何度も敗れ、W杯開幕5カ月前の米国合宿では「ヒディンク監督を交代させるべきだ」という主張があった。
「ヒディンク監督も揺れる時があった。ところがそのような危機を迎えるたびに競技力が高まった。今の代表チームもロシアに2-4で敗れたが、次の試合で3-4、その次は引き分け、その次は勝利となっていけばよい。もちろんアジア予選の相手とはレベルが違うが、アルゼンチンやオランダはW杯本大会行きも不透明だ」
--W杯4強進出の経験から、後輩にはどんな話をしたいか。
「当時、我々は自分たちに不足している点を把握した。選手はプロチームで自分のためにプレーしなければいけない。しかし代表チームでは自分ではなく国のためにプレーする。ファンとメディアが非難するからといって気分を損ねてはいけない。国のためにプレーすれば当然のことだ。2002年W杯当時、私は試合後に疲れ切り、食事も取れず吐いたりもした。国民は代表選手にそのような姿を望むのはでないだろうか」
韓国代表は10日午後10時30分(日本時間)、スイスでモロッコ代表と強化試合を行う。モロッコもFIFAランキングが韓国より低い56位。しかし戦力は相当なレベルだ。アフリカ3次予選でC組トップ(2勝3分け)を走り、5試合で9得点し、失点はない。
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