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10日間の秋夕連休で韓国整形外科は大繁盛

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「昨日は午前10時30分にのり巻1本を食べて0時まで手術をした」。

29日午前、ソウル江南(カンナム)にあるA整形外科のチェ院長に電話をかけた。秋夕(チュソク、中秋)連休中に整形外科が混雑するという話を聞き、実際に予約がどれほど埋まっているか確認するためだった。

予想以上の返答だった。整形外科の「秋夕特需」はすでに始まっていた。昨夜遅くまで手術をしていたためかチェ院長の声はやや力がなかった。しかしチェ院長は「秋夕特需」を迎えて疲れを忘れるようだった。


チェ院長は「整形外科の診療は普通、午後7時ごろには終わるが、今日は午前3時ごろ退勤することになりそうだ」とし「昨日は10分も休めないほど患者が多かった」と伝えた。

最長10日間続く今回の秋夕連休を控え、整形外科が特需を迎えている。長い連休のおかげで、休みを取らなくても手術を受けて腫れが引く回復期間まで確保できるからだ。

整形外科の中には秋夕連休中に短ければ3日、長ければ7日まで診療をするところが少なくない。パク・ヨンジン江南(カンナム)サムスン整形外科院長(大韓整形外科医師会企画理事)は「予約患者が多く、手術を受けた患者の状態を見なければいけないので、秋夕当日(10月4日)と翌日だけ休む予定」と話した。

別の整形外科の相談室長は「秋夕連休特需なので普段より予約が2倍ほど多い」とし「手術を受ければ糸を7-10日の間に抜くので、10日間あれば回復に十分」と伝えた。連休期間にはボトックスやフィラーのような手術より、ある程度の回復期間が必要な目・鼻の手術が多い。親の顔のしわをのばす『親孝行整形』の予約も少なくない。

キムさん(53、ソウル江南区)はこの日、70代の母とソウル江南の整形外科を訪れた。母のまぶたのたるみを取る「上眼瞼リフト」手術を受けるためだった。キムさんは「いま手術をすれば秋夕(4日)に親せきと会う頃には腫れが引いているはず」とし「秋夕に何をプレゼントしようかと悩んでいたが、まぶたのたるみが気になるという母の言葉を聞いて整形手術に決めた」と話した。

手術予約患者には会社員が多い。ウォンジン整形外科のパク・ビョンホ院長は「手術のあとが目立つのを嫌がる会社員の予約が多い」とし「休みを取る必要がないため1、2カ月前に予約をした患者が少なくない」と伝えた。

20代の会社員イさん(ソウル麻浦区)もこの連休にこれまで先延ばししてきた整形手術を受けることにした。イさんは「今週日曜日(2日)に目の手術を受ける」とし「普段は長い休暇を取りにくいが、今回は連休が長いので1カ月前に予約した」と話した。

このように整形手術を受ける患者が集中し、連休中の予約を早期に終えた整形外科もある。大学生のキムさん(24、女性)は「ピアスのために耳たぶが切れて、秋夕連休中に手術を受けようと3週間前に病院を調べてみたが、すでに秋夕前後の2週間は予約が埋まっていて、時期を操り上げて手術を受けた」と話した。

こうした中、秋夕特需をつかもうとする病院のマーケティング競争も激しい。「親のしわをのばす孝行整形」「ゴールデンウィーク完ぺき変身」「ゴールデンウィークを200%楽しむ整形」などという広告を集中的に出している。

しかしマーケティングが過熱すれば整形手術の被害者が増える可能性も高まる。慎重に手術を決めるより、病院の割引イベントを逃すまいと急いで決断するからだ。

パク・ヨンジン院長は「整形手術は副作用を招く可能性が少なくない外科手術。慎重に考えて手術を決めなければいけない」と助言した。

大韓整形外科医師会は20日、「安全整形5戒」を出した。▼破格的割引料金広告だけを見て手術を決めない▼担当医師の資格・経歴・専門性を確認する▼ドラマチックな効果ばかり強調するコメントと虚偽・過大広告にだまされない▼不法医療行為で処罰を受けた病院には行かない▼手術前後の注意事項をよく守る--という内容だ。



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