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【社説】北朝鮮、太平洋上空の水素弾実験は自滅の道だ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の核挑発発言がエスカレートしている。トランプ米大統領の国連演説での「北朝鮮完全破壊」発言に対抗して昨日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は「史上最高の超強硬対応措置断行」で応酬した。それも前例なく金委員長が自ら発表した。北朝鮮の李容浩(イ・ヨンホ)外相は同日、ニューヨークのホテルで金委員長の発言に関し「歴代級水素弾試験を太平洋上ですることになるのでは」と述べた。李外相の言葉通りなら、北朝鮮は遠くない時期に太平洋で水素弾を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射し、太平洋の上空で水素弾を爆発させるということだ。

北朝鮮の超強硬発言は現実になる可能性が低くないとみられる。国防情報当局の責任者を務めた予備役将官は「北は核プログラムを完成するために太平洋に核搭載ICBMを飛ばすと予想されていた」と話した。また金委員長本人の発言であるため実践しないわけにはいかないという。しかし北朝鮮が太平洋上空で水素弾を爆発させれば国際社会に途方もない波紋が広がる。一次的には海洋法に規定された「海洋の平和的利用」を正面から違反する。水素弾爆発過程で出る放射能の落塵は大気に広がり、魚類資源を汚染させる。もし水素弾が爆発する時、近隣に航空機や船舶があれば深刻な被害が発生する。

しかも北朝鮮の核兵器はどこに向かうか予測もできない。水素弾を搭載した北朝鮮のICBMが米本土に向かえば米国も黙ってはいないだろう。北朝鮮がその間、米国を威嚇する発言を続けてきたからだ。北朝鮮は8月初めにも米国領グアムを包囲射撃すると発表した。太平洋上での水素弾実験は金委員長自身の運命を催促する道になるだろう。今からでも北朝鮮は核開発を中断して「自滅の道」に進まないことを望む。

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