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慰安婦映画『鬼郷』のチョ監督、次作品『道化師』制作を保留…その訳は

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版

慰安婦映画『鬼郷』

チョ・ジョンレ監督が次作品の制作を保留した。事実上の無期限延期だ。いま集中して関心を持つべきことは旧日本軍慰安婦被害者という判断からだ。

ドキュメンタリー映画『鬼郷、終わらない物語』で約2年ぶりに復帰したチョ・ジョンレ監督は『鬼郷』が成功した後、次の作品として『道化師』を準備中だった。

『道化師』は朝鮮時代の道化師、賎民に関するストーリーを描いた作品。チョ・ジョンネ監督は以前、韓国日刊スポーツ(IS)のインタビューで「当時、賎民は犬や豚よりも劣る存在であり、最も底辺にいる集団だった。しかし民族芸術と音楽については自分たちの確固たる考えがあった。そのような人たちの話を描いてみたかった」と語っていた。


今年初めの撮影を目標にしたが、現在はプロジェクトがストップした状態だ。準備を進めてきたが監督の心は依然として慰安婦被害者に向いていて、この世を去る被害者が増える中でチョ・ジョンレ監督は『鬼郷』から手を放すことができなかったという。

チョ・ジョンレ監督は『鬼郷、終わらない物語』公開後、インタビューで「『鬼郷』はヒットしたが、依然として政治的にも社会的にも変わったことはない。被害者の死去が迫っている。この1カ月半に3人の方が亡くなった。1人でも生きている間に必ず受けなければいけないのが日本の謝罪だ。時間がないという思いでまた『鬼郷』に戻った」と話した。

また「『道化師』はしばらく置いておき、今は年末に公開するドキュメンタリー映画『曲がり道』の編集に取り組んでいる。生存している慰安婦被害者35人の記録だ。国際映画祭への出品を目標にしている。日本の立場では当然嫌がるだろうが、頑張って作ってみたい」と語った。

『鬼郷、終わらない物語』は、2016年2月に公開されて観客360万人を動員した『鬼郷』の続編であり拡張版。本編の時間制約で除かれた場面、撮影のビハインド、慰安婦被害者の証言映像などが加わった作品だ。今月14日に公開された。



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