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【社説】拍子抜けの制裁だが…雪も積もれば木の枝を折る=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「最強の制裁」として期待を集めた国連安保理の新たな北朝鮮制裁決議案に対して失望の声が高い。金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長が制裁対象から外され、焦眉の関心事だった石油供給の中断は上限30%程度の遮断に後退した。「生ぬるい」「拍子抜け」などと言った言葉が出ている。北朝鮮の6回目の核実験が持つ事態の重大さや米国が歴代最強の制裁草案を作って速戦即決で表決を強行した強い意志に照らしてみると、その結果が残念なのは事実だ。

だが、これまで一度もまともに扱われたことのない油類供給に手を付けたのは、北朝鮮制裁の聖域を崩したということでその意味は小さくない。昨年4回目の核実験以降、航空燃料の輸出を禁止したことはあるが、今回のように北朝鮮経済に直接打撃を与えるような原油を制裁対象に入れたのは初めてだ。北朝鮮の息の根を止めることができる足がかりを確保したと言える。どんなに軽い雪でも、積もれば木の枝を折ることができる。そして米国の独自制裁であるセカンダリーボイコットも見守っていかなくてはならない。このような制裁が重なれば、北朝鮮体制の耐久力は明らかに弱まるだろう。一枚の紙もずっと持っていれば重くなるものだ。

問題はこのような効果を上げるためには制裁に隙があってはならないという点だ。否が応でも中国とロシアに注目が集まる。韓国政府としてはただ中露の善意に頼ってばかりもいられない。中露の決議案履行を透明に検証し、また予想される国境付近の密貿易などを徹底して取り締まり、国際社会とともに目を見開いて見守っていかなければならない。現時点では最高の圧迫だけが北朝鮮を交渉テーブルに引き出すことができるためだ。政府はこのような外交的努力とは別に、北核の脅威に対抗して国民の安全を守ることができる強力な武器体系の確保など、実質的な対応能力を高めることにも総力を挙げなければならない。

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