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<陸上>日本も中国に次いで男子100メートル9秒台…韓国は?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国と中国・日本の男子100メートル最高記録

9秒98。日本陸上がついに男子陸上100メートル9秒台の夢をかなえた。

桐生祥秀(22)は今月9日、福井県福井運動公園陸上競技場で開かれた日本学生対校選手権の陸上男子100メートル決勝で、一等9秒98で決勝ラインを通過した。

1998年バンコクアジア競技大会での日本記録(10秒00、伊東浩司)を19年ぶりに0.02秒縮める日本新記録だ。桐生はまるで決勝ゴールを決めたサッカー選手のようにトラックを飛び跳ねながら全身で喜びを表現した。「9.98」の記録が刻まれたタイムボードを指差しながら記念写真を撮ったりもした。桐生は「9秒台は通過点。世界のファイナリストになろうと思ったら、持ちタイムで9秒台が普通」と落ち着いて語った。


日本公営放送NHKはこの便りを速報で伝えた。毎日新聞は、桐生の速さを動物などと比較し、時速40キロメートルで走るアフリカゾウよりも速いとし、「桐生は日本陸上界の悲願を達成した」と伝えた。安倍晋三首相(63)もフェイスブックに「10秒の壁は厚い厚い壁として日本選手の前に立ち塞がって来た。力強くその壁を突破した桐生選手に心からの祝意を表す」と書き込んだ。

桐生は昨年リオデジャネイロオリンピック(リオ五輪)400メートルリレー決勝で銀メダルを獲得した時のメンバーで、日本の看板スプリンターだ。2013年と昨年には10秒01を記録した。だが、先月開かれた英国ロンドン世界選手権には日本の他の選手との競争に敗れて出場さえできなかった。

切歯腐心した桐生はこの日、日本人初となる「夢の9秒台」への進入に成功した。

桐生はアジア国籍の男子スプリンターで9秒台の記録保持者としては6人目となる。フェミ・オグノデ(カタール)が2015年9秒91でアジア記録を樹立した。ケマーリー・ブラウン(バーレーン)が9秒93、アンドリュー・フィッシャー(バーレーン)が9秒94、サミュエル・フランシス(カタール)が9秒99の記録を持っている。だが、オグノデとフランシスはともに国籍をナイジェリアからアジアに移し、ブラウンとフィッシャーもジャマイカで生まれてアジアに帰化した選手だ。

純粋な東洋人としては、中国の蘇炳添が2015年9秒99を記録して10秒台の壁を越えた唯一の選手だった。桐生は蘇炳添を越えて純粋なアジア人として男子100メートルの最高記録を樹立した。アジアを通算すると歴代4番目の記録だ。陸上短距離不毛地とも言えるアジア大陸に希望をもたらす記録だ。桐生のおかげで日本はカタール・バーレーン・中国に続きアジアで4カ国目、世界では27カ国目の9秒台スプリンター輩出国となった。

しかし、まだ世界の壁は厚い。桐生は歴代126人目で9秒台を果たしたが、99位タイに相当する記録だ。100メートル世界記録は「人間弾丸」ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が保有する9秒58。

米国はジャスティン・ガトリンら何と50人が9秒台を走る「9秒台スプリンター最多保有国」だ。ジャマイカのアサファ・パウエルは9秒台ゴールインが実に97回にものぼり、9秒台個人最多記録を保有している。

中国に続き日本まで「魔の10秒壁」を破り9秒台への進入を果たすことになったが、韓国はまだ9秒台の壁を越えることができないでいる。金国栄(キム・グクヨン、26)がことし6月10秒07で韓国男子100メートル記録を樹立した。金国栄は来年8月で行われるジャカルタ-パレンバン・アジア競技大会での韓国初の9秒台を目指して走っている。



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