サッカー韓国代表をワールドカップ(W杯)本大会に導いた申台龍(シン・テヨン)監督が6日、ウズベキスタンのタシケントで記者会見を行った。この席で申監督は2つのことを語った。まず「私は神ではない」という言葉で、期待に及ばなかった最終予選の2試合を振り返った。その一方で「W杯本大会では攻撃サッカーで真っ向勝負をしたい」とロシア舞台への意欲を表した。
記者会見の直前、「韓国の国民が望むなら代表チームを引き受けることができる」というヒディンク元監督(71、オランダ)の言葉が伝えられた。ヒディンク監督は2002韓日W杯当時に韓国をベスト4に導いた名将だ。これに関し大韓サッカー協会の関係者は「話にならない。申台龍監督の契約期間はロシアW杯本大会までであり、これを尊重する」と話した。
--イランとの第9戦は緊張した表情だった。代表監督という地位が負担になったのか。
「イラン戦でつまずけば取り返しがつかない結果になることもあった。代表監督の重みを実感した。選手時代、監督時代を合わせて、今回のイラン戦とウズベキスタン戦は私にとって最も大変な試合だった。通過すればすべてが喜びになると思っていたが、すでに本大会について悩んでいる」
--本大会進出権は獲得したが、サッカーファンの非難が多い。
「サッカーというものは、危機だからといって協会の予算を投入して成績を出せるわけではない。シュティーリケ前監督は2年半の間、代表チームを指揮した。申台龍が来たからといってすぐに変わることはない。イランのケイロス監督のように長期間チームを引き受けていればまだしも、韓国の状況で長期間かけてチームを自分のカラーに染めるのは難しい」
--オリンピック(五輪)代表、U-20(20歳以下)代表の監督と違う点は。
「W杯本大会進出を逃す場合、韓国サッカーの将来が心配になった。私のサッカー人生も終わると考えた。そのような重圧感が最もきつかった」
--Aマッチの経験がない金敏在(キム・ミンジェ)を起用した。
「少し自慢しなければいけないようだ。プロサッカーの全北(チョンブク)の試合を見に行った時、金敏在をチェックした。金敏在の隣に誰を置くか悩んだ。金英権(キム・ヨングォン)に『Aマッチデビュー戦となる金敏在をコントロールしてほしい』と伝えたが、時間が経つと金敏在が金英権をコントロールしていた」
--韓国サッカーがアウェーで深刻な不振だった。
「(昨年9月に0-0で引き分けた)最終予選のシリア戦からこじれたようだ。当時シリアに勝っていればシュティーリケ監督は残留し、私はここにいなかっただろう」
--このままだとW杯本大会でも期待できないという指摘が出ている。本大会では攻撃サッカーをするのか。
「代表チームを引き受けた後、短い時は3日間、長い時は10日間の合同練習をした。私は神ではない。結果に救われたが、もう変わらなければいけない。2016リオデジャネイロ五輪当時、ドイツなど世界トップクラスのチームを相手に十分に戦えると感じた。守備ばかりで終わらない。私が好む攻撃サッカーができるように準備する」
--欧州の強豪チームとの強化試合が必要だという声が多い。
「シュティーリケ前監督の時のように実力が劣るチームと試合をすれば結果は良いかもしれない。しかし私はつぶされても良いチームと真っ向勝負をしてこそ不足する部分を満たせると考える。欧州に行って強豪チームと対戦できればいい。実際、来月のAマッチ日程しか知らない。つまずけば終わりなので次のことは考えていなかった」
--W杯本大会まで9カ月しか残っていない。
「サッカーファンを見ると、70%は韓国代表だけを応援している。Kリーグを応援するファンは30%ほどだ。代表チームの基盤であるKリーグを応援してほしい。2014ブラジルW杯当時、洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は本大会までわずか1年という時期にチームを引き受けた。幸い、私は代表チームのコーチと年齢別代表の監督を経験し、選手のことは把握している。選手は所属チームで経験を積んで発展しなければいけない」
--選手時代に出場できなかったW杯に監督として初めて出るが。
「実感がない。昨日(5日)、李東国(イ・ドングク)、廉基勲(ヨム・ギフン)、李根鎬(イ・グノ)らベテラン選手とホテルで軽くビールを飲んだ。厳しい状況の中、李東国が自ら率先して雰囲気を盛り上げてくれて有難く思っていた。韓国に戻れば『W杯に行くのか』と実感できそうだ。初めてのW杯なので十分に準備して驚くような結果が出るようにしたい」
◆韓国代表の今後の日程
2017年10月=欧州遠征(チュニジアなどと強化試合)
11月=国内で強化試合
12月1日=W杯本大会の組み合わせ抽選(ロシア・モスクワ)
12月8-16日=東アジアカップ(日本)
2018年1-2月=代表合宿および強化試合
5月中旬=W杯予備エントリー提出
5月末=W杯最終エントリー確定
6月14日=ロシアW杯開幕
記者会見の直前、「韓国の国民が望むなら代表チームを引き受けることができる」というヒディンク元監督(71、オランダ)の言葉が伝えられた。ヒディンク監督は2002韓日W杯当時に韓国をベスト4に導いた名将だ。これに関し大韓サッカー協会の関係者は「話にならない。申台龍監督の契約期間はロシアW杯本大会までであり、これを尊重する」と話した。
--イランとの第9戦は緊張した表情だった。代表監督という地位が負担になったのか。
「イラン戦でつまずけば取り返しがつかない結果になることもあった。代表監督の重みを実感した。選手時代、監督時代を合わせて、今回のイラン戦とウズベキスタン戦は私にとって最も大変な試合だった。通過すればすべてが喜びになると思っていたが、すでに本大会について悩んでいる」
--本大会進出権は獲得したが、サッカーファンの非難が多い。
「サッカーというものは、危機だからといって協会の予算を投入して成績を出せるわけではない。シュティーリケ前監督は2年半の間、代表チームを指揮した。申台龍が来たからといってすぐに変わることはない。イランのケイロス監督のように長期間チームを引き受けていればまだしも、韓国の状況で長期間かけてチームを自分のカラーに染めるのは難しい」
--オリンピック(五輪)代表、U-20(20歳以下)代表の監督と違う点は。
「W杯本大会進出を逃す場合、韓国サッカーの将来が心配になった。私のサッカー人生も終わると考えた。そのような重圧感が最もきつかった」
--Aマッチの経験がない金敏在(キム・ミンジェ)を起用した。
「少し自慢しなければいけないようだ。プロサッカーの全北(チョンブク)の試合を見に行った時、金敏在をチェックした。金敏在の隣に誰を置くか悩んだ。金英権(キム・ヨングォン)に『Aマッチデビュー戦となる金敏在をコントロールしてほしい』と伝えたが、時間が経つと金敏在が金英権をコントロールしていた」
--韓国サッカーがアウェーで深刻な不振だった。
「(昨年9月に0-0で引き分けた)最終予選のシリア戦からこじれたようだ。当時シリアに勝っていればシュティーリケ監督は残留し、私はここにいなかっただろう」
--このままだとW杯本大会でも期待できないという指摘が出ている。本大会では攻撃サッカーをするのか。
「代表チームを引き受けた後、短い時は3日間、長い時は10日間の合同練習をした。私は神ではない。結果に救われたが、もう変わらなければいけない。2016リオデジャネイロ五輪当時、ドイツなど世界トップクラスのチームを相手に十分に戦えると感じた。守備ばかりで終わらない。私が好む攻撃サッカーができるように準備する」
--欧州の強豪チームとの強化試合が必要だという声が多い。
「シュティーリケ前監督の時のように実力が劣るチームと試合をすれば結果は良いかもしれない。しかし私はつぶされても良いチームと真っ向勝負をしてこそ不足する部分を満たせると考える。欧州に行って強豪チームと対戦できればいい。実際、来月のAマッチ日程しか知らない。つまずけば終わりなので次のことは考えていなかった」
--W杯本大会まで9カ月しか残っていない。
「サッカーファンを見ると、70%は韓国代表だけを応援している。Kリーグを応援するファンは30%ほどだ。代表チームの基盤であるKリーグを応援してほしい。2014ブラジルW杯当時、洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は本大会までわずか1年という時期にチームを引き受けた。幸い、私は代表チームのコーチと年齢別代表の監督を経験し、選手のことは把握している。選手は所属チームで経験を積んで発展しなければいけない」
--選手時代に出場できなかったW杯に監督として初めて出るが。
「実感がない。昨日(5日)、李東国(イ・ドングク)、廉基勲(ヨム・ギフン)、李根鎬(イ・グノ)らベテラン選手とホテルで軽くビールを飲んだ。厳しい状況の中、李東国が自ら率先して雰囲気を盛り上げてくれて有難く思っていた。韓国に戻れば『W杯に行くのか』と実感できそうだ。初めてのW杯なので十分に準備して驚くような結果が出るようにしたい」
◆韓国代表の今後の日程
2017年10月=欧州遠征(チュニジアなどと強化試合)
11月=国内で強化試合
12月1日=W杯本大会の組み合わせ抽選(ロシア・モスクワ)
12月8-16日=東アジアカップ(日本)
2018年1-2月=代表合宿および強化試合
5月中旬=W杯予備エントリー提出
5月末=W杯最終エントリー確定
6月14日=ロシアW杯開幕
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