男映画に挙げられる(左から)『探偵なふたり』『青年警察』『鬼郷』『軍艦島』
男映画の事例は周辺にあふれている。遠く昔に遡らなくても、過去数年間の韓国映画を基に男映画の特徴を概括してみれば次のとおりだ。まず、男映画で女は男の悲壮な課題を邪魔する障害物水準として均一化される。『探偵なふたり』が代表的な事例だ。夫は本業である漫画喫茶の経営ではなく、いつもネット上に出回る未解決殺人事件に執着する。家のことはそっちのけで刑事ごっこにハマるのは夫だが、映画はそれに対する妻の批判をゆがんだ性悪として扱う。無能でまだ大人になりきれない夫の地位を守るために、常識的で分別のある妻を神経質に描写するのだ。結末にはさらに戸惑う。「どうしよう、慈愛深い我々男が我慢してやらなければ」式だが、実に便利な「精神勝利」といえる。
韓国映画、いつまで鞏性を冒とくするつもりなのか(2)
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