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【時論】北朝鮮「ミサイルマイウェイ」への対応法(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対話の提案を無視してミサイルを相次いで発射し、マイウェイ式の動きを続けている。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対話の提案を無視してミサイルを相次いで発射し、マイウェイ式の動きを続けている。北朝鮮がこの機会をうまく利用すれば、軍事境界線上の緊張解消を名分に強く望んでいる心理戦放送の中断も引き出せる可能性があるが、不動の姿勢だ。むしろミサイル発射はさらに大胆になっている。高角の試験発射でなく武器級ミサイルを正常な角度で発射するのは威嚇を露骨化する信号だ。文大統領は言うまでもなくトランプ米大統領も眼中にないという点を誇示しようというシグナルも送っている。

国連安全保障理事会の決議案には耐性が生じたのか、自らの日程に基づいて順に発射しているようだ。いかなる難関があっても核とミサイルだけは早期に完成するということだ。核能力を高度化してミサイル完成度を高めてこそ、核保有国の地位が認められ、事態を拡大できる。対話と交渉をするにしても、その時になってするのが断然有利と判断し、急いでいると考えられる。

米ワシントンポストは入手した米国防情報局(DIA)の報告書に基づき「北朝鮮が核弾頭の小型化に成功した」という結論を出した。7月末現在、最大60発の核兵器を保有したと推定されると、8日付で報道した。核兵器の小型化にかかる期間は核実験後2-7年ほどだが、科学技術の発達で小型化周期は短くなっている。北朝鮮の場合、最初の核実験から11年経過し、昨年9月の5回目の核実験直後、「小型化、軽量化、多種化した核弾頭を望み通り生産することが可能になった」と明らかにした。北朝鮮の発表をそのまま信じることはできないとしても、核の高度化に狂的な努力をする状況、そして起爆実験後に表れる円形の跡が小さくなっている状況などを考慮すると、「北朝鮮の核兵器小型化能力は相当な水準に達する」という政府の保守的な評価のレベルをすでにはるかに越えていると見なければいけない。


核弾頭を搭載したミサイルの公開が時々刻々と近づくが、韓国政府は希望的思考を中心に状況を楽観しているのではないか心配だ。文在寅政権は2020年には北朝鮮の完全な核廃棄合意が可能だという見方を示した。そして北核レッドラインは「大陸間弾道ミサイル(ICBM)を完成し、それに核弾頭を搭載して武器化すること」と規定した。この言葉には「時間はまだかなり残っている」という感じがあり、その時までは挑発も可能という口実を与えかねない。

我々に直接的な脅威となるのはICBMでなくスカッドやノドンであり、すでに作戦配備まで完了した状態だ。レッドラインは我々の安保に対する最後の警告ラインであり、北朝鮮が越えてはならない禁止ラインだ。「核武装強化の道から一歩も退かない」という金正恩委員長に韓国政府の平和的解決方法が通じるのか疑問だ。レッドラインを越える場合、どのように対応するのかも分からない。



【時論】北朝鮮「ミサイルマイウェイ」への対応法(2)

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