2017年10月、日本の埼玉スタジアム。試合終了ホイッスルが鳴ると、サッカー韓国代表のFW孫興民(ソン・フンミン、25、トッテナム)はうなだれて涙を流した。韓国が2018ロシアワールドカップ(W杯)アジア最終予選プレーオフ第2戦で日本に0-1で敗れたのだ。ソウルでの第1戦で日本と0-0で引き分けた韓国は、1分け1敗でW杯本大会進出を逃した。
最終予選A組に属した韓国はイラン、ウズベキスタンに次ぐ3位となり、組2位にまで与えられる本大会直行チケットを獲得できなかった。A・B組の3位同士が対戦するプレーオフでも敗れ、W杯地域予選で脱落した。
想像もしたくないこうした状況は「仮想」シナリオだ。しかしこのような結果になる可能性がないわけでもない。韓国サッカー界が最も心配しているシナリオだ。
最終予選A組でイラン(勝ち点20)は組1位を確保し、本大会行きを確定した。2位の韓国(勝ち点13)と3位のウズベキスタン(勝ち点12)が残りのチケット1枚を争う。韓国が31日、ホームでの第9戦でイランに勝ち、同じ時間にウズベキスタンが中国に敗れれば、韓国も本大会行きを確定する。最も理想的なシナリオだ。しかし韓国の現実を見ると、イラン戦は最近4連敗中であり、アウェーのウズベキスタン戦は1997年に勝利した後10年間で2分けだ。
韓国がイランに敗れるか引き分ける場合、翌月5日夜12時にタシケントで行われる韓国-ウズベキスタンの第10戦が両チームの運命を分ける。韓国が組3位となる場合、B組3位とプレーオフを行う。B組では日本(勝ち点17)、サウジアラビア(勝ち点16)、豪州(勝ち点16)の3カ国が激しく競争している。
韓国は1986年のメキシコ大会から8大会連続でW杯本大会に出場している。「韓国は4年ごとにW杯本大会に出る」と、国民は30年以上も当然視してきた。来年出場すれば9大会連続だが、国際サッカー連盟(FIFA)211加盟国のうち9大会連続出場国はブラジル・ドイツ・イタリア・アルゼンチン・スペインの5カ国だけだ。
もし韓国がW杯本大会に出場できなければ。サッカーファンは「想像もしたくない。韓国サッカーの大災難であり、サッカー氷河期を迎えることになるだろう」と話す。
最も大きな打撃を受けるのは大韓サッカー協会だ。国民的な批判はさておき、経済的な打撃が深刻だ。チョ・ジュンホン協会メディアチーム長は「2016年を基準にナイキ、KEBハナ銀行、ktなどとスポンサーシップ規模が292億ウォン(約28億円)」と伝えた。規模が大きくなったのは8大会連続W杯本大会行きのプレミアムだ。
ハン・ジュンヒKBS(韓国放送公社)解説委員は「本大会進出に失敗すれば従来のスポンサーシップは減り、新規スポンサーはつかめない」とし「ユースやインフラなど投資に悪影響のドミノ現象が生じるだろう」と予想した。
<W杯サッカー>292億ウォンのスポンサー+1000億ウォンの中継権、韓国代表の足にかかる(2)
最終予選A組に属した韓国はイラン、ウズベキスタンに次ぐ3位となり、組2位にまで与えられる本大会直行チケットを獲得できなかった。A・B組の3位同士が対戦するプレーオフでも敗れ、W杯地域予選で脱落した。
想像もしたくないこうした状況は「仮想」シナリオだ。しかしこのような結果になる可能性がないわけでもない。韓国サッカー界が最も心配しているシナリオだ。
最終予選A組でイラン(勝ち点20)は組1位を確保し、本大会行きを確定した。2位の韓国(勝ち点13)と3位のウズベキスタン(勝ち点12)が残りのチケット1枚を争う。韓国が31日、ホームでの第9戦でイランに勝ち、同じ時間にウズベキスタンが中国に敗れれば、韓国も本大会行きを確定する。最も理想的なシナリオだ。しかし韓国の現実を見ると、イラン戦は最近4連敗中であり、アウェーのウズベキスタン戦は1997年に勝利した後10年間で2分けだ。
韓国がイランに敗れるか引き分ける場合、翌月5日夜12時にタシケントで行われる韓国-ウズベキスタンの第10戦が両チームの運命を分ける。韓国が組3位となる場合、B組3位とプレーオフを行う。B組では日本(勝ち点17)、サウジアラビア(勝ち点16)、豪州(勝ち点16)の3カ国が激しく競争している。
韓国は1986年のメキシコ大会から8大会連続でW杯本大会に出場している。「韓国は4年ごとにW杯本大会に出る」と、国民は30年以上も当然視してきた。来年出場すれば9大会連続だが、国際サッカー連盟(FIFA)211加盟国のうち9大会連続出場国はブラジル・ドイツ・イタリア・アルゼンチン・スペインの5カ国だけだ。
もし韓国がW杯本大会に出場できなければ。サッカーファンは「想像もしたくない。韓国サッカーの大災難であり、サッカー氷河期を迎えることになるだろう」と話す。
最も大きな打撃を受けるのは大韓サッカー協会だ。国民的な批判はさておき、経済的な打撃が深刻だ。チョ・ジュンホン協会メディアチーム長は「2016年を基準にナイキ、KEBハナ銀行、ktなどとスポンサーシップ規模が292億ウォン(約28億円)」と伝えた。規模が大きくなったのは8大会連続W杯本大会行きのプレミアムだ。
ハン・ジュンヒKBS(韓国放送公社)解説委員は「本大会進出に失敗すれば従来のスポンサーシップは減り、新規スポンサーはつかめない」とし「ユースやインフラなど投資に悪影響のドミノ現象が生じるだろう」と予想した。
<W杯サッカー>292億ウォンのスポンサー+1000億ウォンの中継権、韓国代表の足にかかる(2)
この記事を読んで…