さらに、このような現状の裏面には米国本土打撃能力を誇示して有利な交渉の位置を先取りしようとする金正恩の執拗さがあり、それに対応するトランプの予測不可な言動がある。結局、北朝鮮と米国の相互対応によって激変が起きる可能性がある。本土が北朝鮮の攻撃圏に入ると、米国は刺激されている中でこれに対抗するか妥協するかをめぐる論争を繰り広げている。トランプのこれまでの対応は多少危険で混乱したが、現在進行形だ。彼は政治的な苦境に立たされており、予測不可能な行動を取る可能性が大きくなっている。
韓国としては北朝鮮の核ミサイル能力を抑止し、懲治しながら状況を好循環に変える努力もする必要があるだろうが、事態の動力が米朝にあり、現在の南北関係や韓中関係を見る限り対北朝鮮・対中協議に活路を開きにくいため、ひとまず対米協議を中心に問題を解決していくしかない。直ちに警戒することは軍事的衝突だ。米朝間レトリックはすでに危険水準にあるが、同時に注目すべきことは米国国内で軍事的対応に対する議論が今のように活発だったことも、このように共感を得たこともなかったという点だ。いずれも米国が自ら脅威に直面したという認識のためだ。
【時論】類を見ない危機の中で対米外交を考える(2)
韓国としては北朝鮮の核ミサイル能力を抑止し、懲治しながら状況を好循環に変える努力もする必要があるだろうが、事態の動力が米朝にあり、現在の南北関係や韓中関係を見る限り対北朝鮮・対中協議に活路を開きにくいため、ひとまず対米協議を中心に問題を解決していくしかない。直ちに警戒することは軍事的衝突だ。米朝間レトリックはすでに危険水準にあるが、同時に注目すべきことは米国国内で軍事的対応に対する議論が今のように活発だったことも、このように共感を得たこともなかったという点だ。いずれも米国が自ら脅威に直面したという認識のためだ。
【時論】類を見ない危機の中で対米外交を考える(2)
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