米ウォルマートのすべての店舗で「辛ラーメン」を購入できるようになった。農心(ノンシム)は16日、米ウォルマートの全店舗で辛ラーメンの販売が始まったと発表した。韓国食品は一部の店舗で販売されてきたが、大手マートの全店舗で販売されるのは今回が初めて。ウォルマートは世界1万1723店舗、米国4692店舗を率いる世界最大の流通企業だ。ラーメン宗主国の日本の製品も海外大手マートの全店舗で販売された事例はなかった。
◆辛春浩会長の50年間の念願
農心は設立6年目の1971年から海外市場をノックした。韓国系が多い米ロサンゼルスに「ソコギ(=牛肉)ラーメン」を輸出したのが最初だ。辛ラーメンは1986年10月に韓国で発売され、翌年には日本を経て米国に進出した。
当時、ゆがいて食べる文化がなく辛い味に慣れていない米国人に辛ラーメンを販売するというのは大きな冒険だった。辛春浩(シン・チュンホ)農心グループ会長は「農心ブランドをそのまま出して『韓国の味』を知らせる」と言って強行した。1996年に中国上海でのラーメン工場建設を決断したのも辛会長だった。1990年代後半にはスイスのユングフラウなど世界の観光客が集まる有名観光地で辛ラーメンを販売するよう注文した。
辛ラーメンは中国、日本、米国、東南アジア、欧州全域など約100カ国で販売されている。海外法人の売上高は2015年から2けた成長し、昨年は約7250億ウォン(約700億円)となった。海外工場は中国の上海・瀋陽・青島と米ロサンゼルスの4カ所だ。
◆ウォルマート・米ペンタゴンの売店へ
農心は辛ラーメンを米ウォルマートに入城させるために緻密な戦略を立てた。段階的に販売領域を拡大する戦略だった。2005年にロサンゼルス工場を稼働し、「辛ラーメン」「ノグリ(=タヌキ)」「安城湯麺(アンソンタンミョン)」などを現地生産・販売し始めた。初期はコリアタウンと韓国系および華僑市場に集中した。辛ラーメンの認知度が高まった2013年にはウォルマートの個別店舗と契約を結んだ。よく売れる店舗から始めた。この販売データを分析して営業に生かした。ウォルマート内の売り上げが毎年30%成長すると、ウォルマートが動き出した。直接取引の開始から5年目、ついに全店舗での販売契約が実現した。
農心アメリカ法人のシン・ドンヨプ社長は「ウォルマート、コストコ、サムズクラブなど現地大手流通企業に農心特設コーナーの『ロードショー』を運営するなど積極的な営業が功を奏した」と述べた。続いて「韓国ラーメンを安いインスタントフードでなくスパゲティのように手軽に食べることができるプレミアム簡易食品として位置づけるために、ラスベガスやニューヨークなど大都市マーケティングを強化した」と伝えた。
農心は昨年5月から米国議会と国防総省(ペンタゴン)、国立保健院、特許庁など7カ所の政府機関の売店でも辛ラーメンを販売し始めた。昨年の農心米国法人の売上高は前年比15.4%増の1億8000万ドル(約200億円)だった。
◆日本「辛ラーメンの日」、中国では「オンラインマーケティング」
農心のラーメン輸出戦略は国ごとに異なる。中国では物流費を抑えるためにオンラインを活用した。世界最大の電子商取引企業「淘宝(タオバオ)」と直営契約を結んで販売している。
ラーメン宗主国の日本では「韓国の辛い味」を知らせることに注力した。農心ジャパンは2010年から4月10日を「辛ラーメンの日」に決め、5年前からフードトラック「辛ラーメンキッチンカー」を運営している。昨年の日本法人の売上高は453億ウォンと、前年比で30%増えた。
農心の関係者は「今年の海外法人の売上高目標は過去最大の7億8000万ドルに設定した」と語った。
◆辛春浩会長の50年間の念願
農心は設立6年目の1971年から海外市場をノックした。韓国系が多い米ロサンゼルスに「ソコギ(=牛肉)ラーメン」を輸出したのが最初だ。辛ラーメンは1986年10月に韓国で発売され、翌年には日本を経て米国に進出した。
当時、ゆがいて食べる文化がなく辛い味に慣れていない米国人に辛ラーメンを販売するというのは大きな冒険だった。辛春浩(シン・チュンホ)農心グループ会長は「農心ブランドをそのまま出して『韓国の味』を知らせる」と言って強行した。1996年に中国上海でのラーメン工場建設を決断したのも辛会長だった。1990年代後半にはスイスのユングフラウなど世界の観光客が集まる有名観光地で辛ラーメンを販売するよう注文した。
辛ラーメンは中国、日本、米国、東南アジア、欧州全域など約100カ国で販売されている。海外法人の売上高は2015年から2けた成長し、昨年は約7250億ウォン(約700億円)となった。海外工場は中国の上海・瀋陽・青島と米ロサンゼルスの4カ所だ。
◆ウォルマート・米ペンタゴンの売店へ
農心は辛ラーメンを米ウォルマートに入城させるために緻密な戦略を立てた。段階的に販売領域を拡大する戦略だった。2005年にロサンゼルス工場を稼働し、「辛ラーメン」「ノグリ(=タヌキ)」「安城湯麺(アンソンタンミョン)」などを現地生産・販売し始めた。初期はコリアタウンと韓国系および華僑市場に集中した。辛ラーメンの認知度が高まった2013年にはウォルマートの個別店舗と契約を結んだ。よく売れる店舗から始めた。この販売データを分析して営業に生かした。ウォルマート内の売り上げが毎年30%成長すると、ウォルマートが動き出した。直接取引の開始から5年目、ついに全店舗での販売契約が実現した。
農心アメリカ法人のシン・ドンヨプ社長は「ウォルマート、コストコ、サムズクラブなど現地大手流通企業に農心特設コーナーの『ロードショー』を運営するなど積極的な営業が功を奏した」と述べた。続いて「韓国ラーメンを安いインスタントフードでなくスパゲティのように手軽に食べることができるプレミアム簡易食品として位置づけるために、ラスベガスやニューヨークなど大都市マーケティングを強化した」と伝えた。
農心は昨年5月から米国議会と国防総省(ペンタゴン)、国立保健院、特許庁など7カ所の政府機関の売店でも辛ラーメンを販売し始めた。昨年の農心米国法人の売上高は前年比15.4%増の1億8000万ドル(約200億円)だった。
◆日本「辛ラーメンの日」、中国では「オンラインマーケティング」
農心のラーメン輸出戦略は国ごとに異なる。中国では物流費を抑えるためにオンラインを活用した。世界最大の電子商取引企業「淘宝(タオバオ)」と直営契約を結んで販売している。
ラーメン宗主国の日本では「韓国の辛い味」を知らせることに注力した。農心ジャパンは2010年から4月10日を「辛ラーメンの日」に決め、5年前からフードトラック「辛ラーメンキッチンカー」を運営している。昨年の日本法人の売上高は453億ウォンと、前年比で30%増えた。
農心の関係者は「今年の海外法人の売上高目標は過去最大の7億8000万ドルに設定した」と語った。
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