米国のポップスター、アリアナ・グランデ(24)が初の来韓公演を終えた。15日、ソウル高尺(コチョク)スカイドームはアリアナ・グランデを見ようと2万人の観客が詰めかけ、100分間にわたるパワフルなライブが披露された。ところが公演が終わると「韓国は経由地か」「誠意がなさすぎる」などの非難があふれた。韓国には7時間しか滞在しなかった「ポップの妖精」は、日本だけが好きという意味の「ヤマモト・グランデ」という皮肉をどうして聞かなければならなかったのだろうか。
最初のボタンから掛け違えていた。公演前日の14日午後1時に韓国入りするといううわさが広がっていたが、グランデが現れなかったため、公演に支障が生じたのではないかという話が出てきた。韓半島(朝鮮半島)情勢の不安を理由に来韓を取り消したリチャード・マークスの影響も大きかった。もちろんグランデは初めから公演当日に入国する予定だった。公演を主催した現代カード側は「アーティストが保安問題に極度に鋭敏な状態で、核イシューが再度大きくなったことで韓国滞在時間を最小限に抑える考えだった」とし「要請により日程を非公開にした」と明らかにした。
グランデの心情は十分に理解できる状況だった。5月22日、英国マンチェスターで開かれた公演直後、会場で爆弾テロが発生して22人が死亡する様子を目撃した状況でツアーの続行を決めたためだ。観客もこれを知っていたので、雨傘や自撮り棒、カバンなど持ち物搬入禁止や空港検問を彷彿(ほうふつ)とさせるほどの厳しい保安検査にも特別な不満を表さなかった。
問題はアーティストと観客の間の信頼関係が壊れた点にある。65万ウォン(約6万3000円)のVIP 1パッケージを購入した観客は、優先入場やフリーショーバックステージツアー、写真撮影などの特典を期待し、一般観客も当代最高のポップスターという名声に見合う公演を期待していた。
だが、わずか公演3時間前の午後5時に金浦(キンポ)空港に到着したことで日程がずれ込んだため、リハーサルは簡単なサウンドチェックのみ、ファンミーティング(Meet and Greet)タイムは縮小され、その間に一般観客の入場が始まったため混乱が生じた。結局、VIPパッケージを販売したグランデ側は110人余りの観客に優先入場に該当する20万ウォンの部分払戻しを決めた。
だが、その時間、グランデはインスタグラムにトイレで公演前の発生確認をするライブ動画を掲載していた。「九老(クロ)聖心(ソンシム)病院」という位置タグにファンは驚いた。気象事情で当初の予想から入国がずれ込み、長期ツアー中のアーティストはリハーサルを個別にしないケースが多いとしても、謝罪するどころかむしろ平気な様子に裏切りを感じたのだ。
【現場から】アリアナ・グランデはなぜ「ヤ綃モト・グランデ」になったのか(2)
最初のボタンから掛け違えていた。公演前日の14日午後1時に韓国入りするといううわさが広がっていたが、グランデが現れなかったため、公演に支障が生じたのではないかという話が出てきた。韓半島(朝鮮半島)情勢の不安を理由に来韓を取り消したリチャード・マークスの影響も大きかった。もちろんグランデは初めから公演当日に入国する予定だった。公演を主催した現代カード側は「アーティストが保安問題に極度に鋭敏な状態で、核イシューが再度大きくなったことで韓国滞在時間を最小限に抑える考えだった」とし「要請により日程を非公開にした」と明らかにした。
グランデの心情は十分に理解できる状況だった。5月22日、英国マンチェスターで開かれた公演直後、会場で爆弾テロが発生して22人が死亡する様子を目撃した状況でツアーの続行を決めたためだ。観客もこれを知っていたので、雨傘や自撮り棒、カバンなど持ち物搬入禁止や空港検問を彷彿(ほうふつ)とさせるほどの厳しい保安検査にも特別な不満を表さなかった。
問題はアーティストと観客の間の信頼関係が壊れた点にある。65万ウォン(約6万3000円)のVIP 1パッケージを購入した観客は、優先入場やフリーショーバックステージツアー、写真撮影などの特典を期待し、一般観客も当代最高のポップスターという名声に見合う公演を期待していた。
だが、わずか公演3時間前の午後5時に金浦(キンポ)空港に到着したことで日程がずれ込んだため、リハーサルは簡単なサウンドチェックのみ、ファンミーティング(Meet and Greet)タイムは縮小され、その間に一般観客の入場が始まったため混乱が生じた。結局、VIPパッケージを販売したグランデ側は110人余りの観客に優先入場に該当する20万ウォンの部分払戻しを決めた。
だが、その時間、グランデはインスタグラムにトイレで公演前の発生確認をするライブ動画を掲載していた。「九老(クロ)聖心(ソンシム)病院」という位置タグにファンは驚いた。気象事情で当初の予想から入国がずれ込み、長期ツアー中のアーティストはリハーサルを個別にしないケースが多いとしても、謝罪するどころかむしろ平気な様子に裏切りを感じたのだ。
【現場から】アリアナ・グランデはなぜ「ヤ綃モト・グランデ」になったのか(2)
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