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韓経:【社説】同族の命を担保にした金正恩の核いたずら、容認できない

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が韓国と米国に向かって脅威の度合いを高めている。ミサイルで米国の戦略基地であるグアムを包囲射撃するといった北朝鮮は昨日、具体的な「実行案」まで出した。韓半島(朝鮮半島)およびその周辺地域が攻撃の対象であることも明らかにした。「ソウルを火の海に」「核戦争」「悲劇的終末」などの発言を単に恐喝に終わらせないということだ。韓国国民の命を直接的に脅かしている。

大韓民国の安保がここまで脅威されているにもかかわらず、国民の間でこのような状況を深刻に受け止める姿を見当たらない。危機を誇張する必要はないが、目の前に差し迫ってきた北朝鮮の脅威にまともな準備ができていないというのは異常だ。北核攻撃に備えた民間防衛訓練は一度も実施されたことがない。待避所がどこにあるか知っている国民がどれほどいるかも疑問だ。韓半島から7000キロメートル程度離れた米国ハワイでは11月から待避訓練を行うことにしている。

一部の進歩団体と慶北星州(キョンブク・ソンジュ)の住民たちは昨日、THAAD電磁波・騒音測定を阻止した。電磁波のためにTHAAD配備を反対するといっていたが、最初から測定そのものを阻止したわけだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先月29日、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射の対応措置としてTHAADの追加配備を指示したが、いつ実現するかめどが立たなくなった。


外信の目には韓国の姿が安易な態度に見られている。米ロサンゼルスタイムズは「極めて平穏で驚くほど関心がない雰囲気」とし、ウォール・ストリート・ジャーナルは「北朝鮮のリスクは韓国の投資家にとってむしろ株式の低価買収の機会と認識されている」と伝えた。敵は我々の内部にいるかもしれない。危機を危機として認識せず、怒る時に怒らなければ、金正恩委員長の核・ミサイルの狂気をさらにあおることになるだろう。



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