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三人三様の「ポスト安倍」レース本格化…安倍-岸田、次期首相盟約説も

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
安倍晋三首相が3日に内閣改造を断行する中、次期首相を意味する「ポスト安倍」レースが本格化している。当初の予想に反し、安倍首相が再任を断念して来年9月の自民党総裁選挙に出馬しない可能性も考えられる雰囲気だ。

日本メディアは、特に自民党内で次期首相の器として議論されてきた3人の人物の動きを注視している。今回の内閣改造で、党政調会長に席を移した前外相の岸田文雄氏、元幹事長の石破茂氏、新任総務相の野田聖子氏がそれぞれ安倍氏とは距離を置いて来年の総裁選挙を準備しているという。朝日新聞は、岸田氏の「親安倍」路線が濃くなり石破氏は「反安倍」路線が鮮明だとしながら、入閣した野田氏はその中間の「非安倍」路線だと4日、評価した。

安倍氏は岸田氏に力を与える格好だ。安倍氏は内閣改造直後の記者会見で「将来の日本を中心で背負っていく人材だ」と岸田氏をもちあげた。外相留任カードを断念したのも、岸田氏に党内の基盤を広げることができる機会を与えるためだという解釈が出ている。政調会長は自民党の政策方向の責任を負う要職だ。


一部では安倍氏が党内4位の岸田派(正式名・宏池会)所属議員4人を今回入閣させたのも同じ脈絡と見ている。これに関連して、日本経済新聞は、安倍首相と岸田氏が内閣改造前に会って禅譲(首相職継承)を巡って盟約を交わしたという話もあると4日、伝えた。

反面、安倍氏と石破氏の間の距離はさらに遠くなっている。2012年12月の党総裁選挙で競り合った2人はその後も対立してきた。改憲問題をめぐっても、石破氏は安倍氏の提案に遠慮なく反対している。

今回の内閣改造で、石破派所属議員のうち当選3回の斎藤健衆議院だけが農相上に入ったのも注目するべき部分だ。安倍氏側が石破派の内紛を狙い、抜てきを待っている重鎮議員、いわゆる「入閣待機組」のやっかみを刺激したのではないかとされている。石破氏は3日、周辺の人々に「明らかに俺を意識した人事だ。ここまでやるか」と闘争心をあらわにしたと日経は伝えた。

このように、安倍氏が石破氏をけん制する最も大きな理由は世論の流れだ。先月、産経新聞の世論調査で「いま首相にふさわしい人物」として石破氏(20.4%)が1位に入った。安倍氏(19.7%)は僅差で逆転された。

「耳の痛い話」で有名な野田氏もこれまで安倍氏とは距離を置いてきた。ことし5月、非安倍派議員の勉強会に参加したり、地元関係者との会合で「お友達内閣だから自分の意見に反対する人はダメだ」と安倍政権を批判したと伝えられた。

自然に関心は入閣後の野田氏の動きに向く。野田氏は自民党総裁選に「必ず出る」と確答した。野心を見せているだけに、閣僚として厳しく発言していくだろうとの予想が出ている理由だ。だが、閣内で首相を批判すれば野党から閣内不一致の批判を招きかねないと日経は伝えた。



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