韓国航空宇宙産業(KAI)泗川工場で生産中のT-50。T-50は訓練と軽攻撃機として活用できる全天候高等訓練機だ。マッハ1.5で飛行し、最大4.5トンの武装ができる。高い価格だが性能が優れており東南アジアへの輸出が続いている。(写真=中央フォト)
フィリピン軍のアニョ参謀総長は「FA-50は非常に優れて精密だった。防衛行事だけでなく実戦にも活用できるということを示した」と評価した。ドゥテルテ大統領も4日、フィリピン空軍70周年記念式でFA-50の性能に満足感を示し、追加購入の意思を明らかにした。
FA-50とこの機種の母体であるT-50の受注が続いている。KAIはタイとT-50を8機79億バーツで販売する交渉を進めており、早ければ29日に契約を締結する。KAIは2015年にタイに同型機4機を輸出したことがある。T-50はイラクとインドネシアにもそれぞれ24機と16機が販売された。
KAIと米ロッキードマーティンが1997年から10年間に2兆ウォンをかけて開発したT-50は何より価格に比べ性能が優れているという評価を受けている。高等訓練機のうち最も速いマッハ1.5のスピードを出せる。機体重量は6.47トンでF-16の77%水準と軽く、ゼネラルエレクトリック(GE)が生産した「F404-GE-102」エンジンを使う。このエンジンはFA-18にも使われている。最新式デジタルシステムを導入してF-35もF-22など最新鋭戦闘機の訓練機にも使うことができる。最大航続距離は2592キロメートル。2005年から2011年5月まで3万1000時間無事故飛行を記録するなど安定性も優れている。
何よりも訓練機ながらも優れた軽攻撃機として活用できるという点が魅力的だ。
T-50には空対地・空対空ミサイルと衛星利用測位システム(GPS)を利用した改良型爆弾である合同直撃弾(JDAM)、精密誘導拡散弾(SFW)など最大4.5トンまで武装できる。また、電子戦防御能力と夜間作戦能力を備え、陸海軍間で合同作戦を展開することができる。フィリピンの実戦投入で性能を認められた背景だ。
戦闘機に劣らぬ性能の韓国T-50、東南アジアを越え米国を狙う(2)
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