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【社説】保健当局が動いて「ハンバーガーフォビア」拡散防止を=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の巷では「ハンバーガーフォビア」が拡散し、ハンバーガーの店から消費者の足が途絶えるなど波紋が広がっている。別名「ハンバーガー病」に対する懸念のためだ。これは昨年9月、あるマクドナルドの店で、ハンバーガーを食べた後に溶血性尿毒症症候群(HUS)にかかり、腎臓機能の90%を失ったというAさん(4)の家族が、5日、マクドナルド韓国支社を検察に告発しながら騒ぎが大きくなった。しっかりと熱を通していないパテを食べたためにHUSにかかったという主張だ。実際、1982年米国でも、しっかりと熱を通していないマクドナルドハンバーガーのパテによって集団食中毒が起き、そのうちの一部が合併症でHUSにかかったという事実が伝えられ、これがハンバーガー病と呼ばれるようになったのだ。

医療界では、HUSが病原性大腸菌O157を原因菌とする腸管出血性大腸菌感染症に感染した後、腎臓機能が低下して合併症を起こす可能性があると説明する。だが、O157の感染ルートは、火をしっかり通していない肉類製品だけでなく、乳製品や野菜など多様だ。韓国マクドナルド側は「最近議論になっているパテは牛肉ではなく『国産豚肉で作られた製品』であり、内蔵を混ぜて作ったひき肉といううわさとは異なり、韓国製品のパテには内蔵を混ぜていない」と主張した。

このように、食中毒菌の感染原因から因果関係まで明らかにしなければならないことが多い。だが、食品医薬品安全処は今回の事件が大きくなると、ハンバーガーを取り扱う企業に「パテに十分火を通してから出すように」とする公文書を送ったと明らかにした。食品医薬品安全処関係者は「検察から捜査要請があれば協力する」とし「ハンバーガーパテは常時調査をしているが、今まで特に問題はなかった」と話した。このように、「ハンバーガーフォビア」という名前で食中毒合併症に対する懸念が拡散する渦中でも、保健当局の対応は安易だ。特に、食中毒の集中発病期を迎えて単なる食中毒心配性が過去のBSE(牛海綿状脳症)事態のように、怪談へと変質しないように保健当局は速かに行動に移さなければならない。

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